昨日、名古屋会場合格者の方から日記を頂きましたが(こちら)、今回は大阪会場合格者の方から頂きました。会場は全国各地にあるので、ご自分が受験される会場のものは特に参考にしやすいと思いますよ。
55回通関士試験に2回目のチャレンジで合格することができました。
私も過去に受験された方の当日の日記を読ませていただき、流れを把握したり、ドキドキしたりしました。
今後受験される方のお役にたてれば幸いです。
受験会場:大阪アカデミア
交通手段:公共交通機関
前泊:家から会場まで2時間、JRがよく遅延という理由から判断
★持ち物★・ テキスト・ 電卓2個(念のために持っていきましたが、机には1個しか出せませんでした)・ 筆記用具(マークシート用シャーペン、シャーペン、鉛筆、フリクションマーカー、消しゴム、定規)・ 昼ごはん(会場から徒歩五分のところにコンビニはありますが、買っていく方が無難です)・ 炭酸水(カフェインレスのためトイレが近くならないかなと思ったため)・ おやつ(ウイダー、チョコ、飴、グミ、ラムネ)・ クーラー対策の羽織もの(今年は大丈夫でしたが昨年は寒くて腹痛が起きました)・ カイロと頭痛薬(緊張で腹痛が起きるのでカイロはお守りがわり)
【前日】
午前中はいつも通り自宅で勉強。当日チェックするポイントの確認と最後の最後に関税協会の模試の輸出申告、輸入申告を解きました。
電車の混雑を避けるため午後3時ころに出発、午後5時頃試験会場から徒歩5分のホテルに到着。チェックイン後、会場の下見をしました。
夜はみこ会の「法改正の記事」を読んで早めに就寝(緊張と慣れない環境で全然眠れませんでした。)
【当日】
5:30 勝手に目が覚めてしまいました。
部屋で朝食を済ませ関税法の気になるところをチェック(会場に入ったら最初の試験科目、業法の最終確認をするため今のうちにやっておこうと思ったから)
8:20 チェックアウトして会場へ徒歩で向かう。
会場に到着したら入場のための行列ができていました。入口では係員の方が「検温の関係で入場すると9:30まで退出できない」とアナウンスされていました。建物に入るタイミングでアルコール消毒、その後、10人くらい係員の方が立っておられ、一人ずつ検温して会場へ移動という流れでした。6,7階の人はエレベーターで、それよりも下の階の人は階段を使うように案内される。私は7階だったのでエレベーターを使って上がりました。7階はホールと小さい部屋の2つが試験会場になっており、私はホールの方でした。座席は長机に2名ずつ座るよう設置されており、通路は狭め。試験中、試験官が本人確認に回られるため、荷物を通路に出さないよう指示されました。
自分の座席を確認し荷物を置いてすぐにトイレの確認をしました。他の階はどうだったのかは分かりませんが、7階は数もそこそこあり混雑しそうな気配がなく安心しました。実は昨年の受験時、トイレの数が少なく階下まで長蛇の列になり、業法と関税法の間の休憩はトイレ待ちでつぶれました。この経験から、かなり心配していたトイレ問題が解消され随分と心に余裕ができました。(昨年の会場は大阪大学豊中キャンパス)
9:15説明開始
マークシートの記入の仕方、注意点などの説明。実務で使う電卓のチェックもこのタイミングで行われ、忘れた人、使用不可と言われた人は実務開始までに自力で用意するように言われました。本人確認が毎時間にあるため、係員が回ってきたら顔を上げてマスクを外して欲しいという連絡もありました。
この後、9:30の試験開始までの時間が妙に長く感じ、緊張のピークだったように思います。今まで頑張って勉強してきたんだから「大丈夫、落ち着け!!」と自分に言い聞かせていました。
9:30 業法スタート
深呼吸をしてから問題に取り掛かりました。語句選択2問目、5問目で「ナニコレ?」という問題で固まりました。でもこれは「きっとみんなもできない問題!」と思い、2問目は通関士とか関係なく常識的に考え、5問目はその時のひらめきで選択肢を選びどんどん前へ進めました。複数選択、択一では、直前にテキストで確認していたところや、昨夜読んだ法改正からの問題があり、心の中でガッツポーズ。15分残して一通り解き終わり、語句選択をもう一度考え、他も見直し。
「ちょっと今までの試験と違う感じがするが、まぁ大丈夫だろう」という感触でした。
業法終了後すぐにトイレへ。業法の答えがすごく気になったけど、我慢。
次の関税法は長丁場。時間的にもお腹もすくので持って行ったお菓子(チョコレートとグミ)を食べながら、関税法の最終確認をする。
*開始直前に試験官より他の教室で鼻マスクをしている人がいて、クレームが出たので、息苦しいかもしれないけれど、しっかりマスクを着用するようにと注意がある。
11:00関税法スタート
関税法は昨年ギリギリだったこともあり、実務と同じくらい私にとっては心配な科目でした。
語句選択の1問目で「ん?!」という内容に出くわすも、残りの4問が解けたので気持ちに余裕が出てきました。複数選択では白黒つかない選択肢が多数あり、星印(後でもう一回考えようマーク)を付けた問題が多かったです。択一では素直に回答できたと感じる問題も多く、トータルで考えたら「何とかなったかな…」という気持ちで終えました。
関税法終了後
昼ご飯は自分の席で貨物分類のテキストを見ながらおにぎりを食べました。ほとんどの方が同じように自分の席で食べておられたように思います。食後、Twitterで仲間とつながり「業法の語句選択、何あれ」「難しかった」と試験の話をし、「大阪会場で叫んでる人が居た」とか、持ってきたおやつの話などいつものようなに盛り上がり、「残すは実務、簡単な申告書出ますように」「最後まで頑張ろう」と励まし合いました。試験は一人きりで受けるものでとても孤独。周りはもちろん知らない人ばかり。そんな状況で一緒に頑張ってきた仲間とつながったこのひと時がとてもいい息抜きになりました。
*実務開始前に、再度電卓の画面の角度の確認がありました
13:50実務スタート
いつも通り3問目の複数選択から解き始め、計算問題→択一問題と進めました。
7問目、今年もやっぱり原産地規則。しっかり問題読んだら出来る。8問目、最後までよく混乱していたBP承認に法改正の絡むやつ。直前までチェックしていたしOK。9問目、消費税。しかも3品目。対策してきたし大丈夫だけど、これ時間かかる…時間ロスしないように丁寧に電卓入力しよう。10~12問目、課税価格の計算。問題読み飛ばさないように慎重に。17問目まで終わり、55分経過。
設定していたよりも15分もオーバーしてしまったので、次の輸出申告は目標15分。解けなくても時間が来たら輸入申告へ行くことを決めてスタート。
「類注抜粋が見開き1ページ?!。42類、要注意の類注!あれ、簡単かも。スラスラ解けた。落とし穴ないよね??」およそ10分で解き終えました。
続いて輸入申告へ。「今年も按分ない。あれ、輸入も簡単。イケるんじゃない。」15分で解き終わりました。
結果的に20分も残し全問解くことが出来、見直しは計算問題と申告書中心に、終了の合図があるまで頑張りました。
実務終了
終った~という解放感と早く家に帰りたいという気持ちが湧いてきました。退室は混雑をさけるため出入口に近い人から順番に、試験官より指示があった人からでした。建物から出たら、お迎えの車、お迎えを待つ人、帰る人、バスを待つ人で溢れかえっていました。私は徒歩20分でしたので駅まで歩きました。
帰りの電車で、すでに業法の回答速報が出ていることを知り、怖かったけど気になるので自己採点しました。8割できていてホッとしました。
18:30 帰宅 長い一日が終わりました。
【振り返って…】
昨年、一人孤独に勉強していた私。ネットでみこ会という存在を知り、気になっていたのですがどういうものかよくわからず入会を躊躇していました。そしてそのまま54回本試験を迎えました。その日の帰り、Twitterで多くの方が情報交換しておられたことを知りました。もっと早く知っていれば…と悔やまれました。自己採点をし、不合格を確信した日に55回に向けアカウントを作り、勉強を再スタートしました。今年はみこ会にもお世話になり、Twitterで同じ目標を持つ仲間と繋がることが出来ました。励ましあい、高めあい…今年、私は一人ではなかったんです。素晴らしい仲間に出会えたこと、これこそが合格の秘訣だったように思います。皆さんの存在なくして合格はなかったと思います。みこさん、55回通関士勉強会のみなさん、本当にありがとうございました。感謝の気持ちで一杯です。
長文を読んでくださり、ありがとうございました。