通関士試験を受けようかどうか迷っているという方へ。
「通関士試験みこ」には、通関士試験についての情報がたくさん書かれてありますので、これらを読んで考えてみてください。
その上で、ご自身が受けたいと思うのであれば受けるのがよいし、別にいいかなと思えば受けなくていいんです。他人にとっての正解が、自分にとっての正解とは限りません。自分の人生なので自分で決めていいんです!
さて、迷っている原因は色々考えられますが、取得にかかる費用のことや勉強時間のことなどは別に書きました。
そこで、私が聞いてきた中で一番多い原因についてここで説明します。
それは、頑張っても運が悪いと落ちるような類の試験なら受験をためらう、というものです。つまり、努力が確実に報われるとは限らない試験だったらリスクが大きいから躊躇してしまうということです。
この点、自信を持って自分は勉強が得意だといえるのであれば、勉強すればまず落ちることはない試験です。確かに問題との相性で多少点数の振れ幅はありますが、合格点は必ず取れます。
一方、そうでなければ運の要素は少しはあると思います。
というのも、通関実務という科目に組み込まれている申告書と呼ばれる問題は近年難化しており、初見の書類などが添付されたり問題量が多かったりすることなどから、とてもたくさん勉強してきたのにそこで大きく失点するという方も多いからです。また、申告書に限らずですが、問題の質が悪くてまともに勉強してきた人でも落としてしまうような問題もいくらか出題されます。問題文の書き方が悪くて意味が分かりにくかったり、一般的な教科書などには載っていないようなマニアックな知識を必要としたりするものです。
しかし、そういった問題のために合格点に達する受験生が極端に少なくなるときは合格点の引き下げが行われることもありますし、また、他の確実に取れる問題でカバーできたりすることも多いです。
とはいっても、やはり素質には個人差がありますので、頑張れば絶対報われるとまでは言えません。
ただ、努力や勉強方法で結果が大きく左右される試験なので、運の要素が大きい試験とまでは言えないでしょう。そもそも大半の受験生はあまり勉強してこないか、方向を間違えた勉強をしているので、運以前の問題です。
また、通関実務以外の2科目についてはまともに勉強して合格レベルの実力がつかないことはありませんが、通関実務と並行して勉強を続けなければならないので、そうなってくると手が回らずに落としてしまうこともあります。しかし、科目免除が1科目でもあれば通関実務は免除されるので、当日体調が悪いなどの事情がない限りは、まともに勉強して運に左右されることはありません。心配ご不要です。
その他、受験を迷っている方で何かご質問、ご相談などあればぜひご連絡ください。