こんにちは!
私は2020年の通関士試験合格を目指して、みこ会に入会し、みこさんの手厚いサポートのおかげで合格することができたハンドルネームbankooです。
みこさんのサイトを見てくれた皆さんは通関士試験に関心がある人だと思いますが、通関士試験合格に向けて一生懸命頑張って見事に合格される方はきっと向上心がとても強い人達ですよね。
通関士試験に合格できたら、その次には何をやろうかな、と真剣に考えている皆さんのひとつの選択肢としてこんな試験もあるよと、と言うことで私bankooも会員である貿易アドバイザー協会(通称*AIBAと呼んでね、以下AIBAで統一)が行う貿易アドバイザー試験をみこさんのご好意で紹介させてもらいますね。*Association of International Business Advisersの頭文字からだよ!
この試験は通関士試験対策でもお馴染みの日本関税協会さん、ジェトロ(日本貿易振興機構)さんなどの貿易業務に関りが深い多くの団体さんも応援してくれていて、毎年11月に行われます。AIBAの会員になる為には、ちょっと難しいかもしれないけど(でも通関士試験も難しいと思うので、合格した人はすごいぞ)、この試験の合格が条件なのです。試験に合格できた人達のほとんどがAIBA会員になってくれますが、入会金(20,000円)と毎年の年会費(18,000円)もあるので、実際に入会するかは自由です。
私bankooはAIBAの理事でもなんでもないので、あくまでも個人的な感想ですが、この試験は皆さんもご存知の貿易実務検定試験と出題科目も似ています。私bankooは貿易実務検定A級にも合格していますが、比べてみると貿易アドバイザー試験は英語で英作文1問ある以外は選択式なので、筆記試験が主体の貿易実務検定A級よりは準備がしやすいかも。難しい通関士試験に見事に合格し、更に貿易実務検定B級レベルの知識や実務経験がある人は、十分合格の可能性がありますよ。ただ、英語は貿易実務検定B級よりは難しいけど、通関士試験合格を目指して勉強した皆さんはTOEICの点数も高い人が多いようなので、そのような人は是非挑戦してね(但し、TOEICとは少し違う対策は必要かな。私bankooはこの試験を受けた頃のTOEICの点数は600点代程度だったかな)。
AIBAの会員のバックグラウンドは商社やメーカーの海外営業、物流関係、銀行や保険会社などの金融機関など現役で勤務している人やOB・OG、通関士講座の講師をやっている人、又、貿易アドバイザーの資格を活かして独立している人も多く在籍しており、今は正直、おじさんが多いけど、最近は20代の人や女性も増えていますよ。
私bankooは会社員なので、直接、貿易アドバイザーの資格を活かして仕事をしているわけではありませんが、会員になって良かったなと思うことはたくさんあります。その中でも特に個人的に感じているメリット2点だけ紹介させてもらいます。
ひとつは普段、国際輸送や信用状取引、固有の国の規制等仕事の中で同僚や実務本、ネットなどで調べてもどうしてもわからないことに出くわすことが特に国際ビジネスでは多いけど、こう言うことでわからないことがあって困っているのですが、ご存知の方はいますか? どうすれば良いでしょうか? 打開策はありますか?のように機密情報は伏せた上で会員全員に一斉に発信されるメーリングリストで質問すると、その分野に詳しい会員がボランティアで回答してくれます。大抵のことはだれかがアドバイスしてくれます。私bankooも何回も助けてもらいました。
ほぼ毎日、会員間で様々な質問やそれに対する専門家のアドバイス、あるいはこんな情報がありますよ、等々が飛び交っています。もちろん、忙しい時は見なければ良いだけのことですが、通関や物流に関すること、決済に関すること、契約に関すること、トラブル発生時の対応、特定の国の税務上の規制に関すること等々、まさにある会員が目の前で困っていることや知りたいことを発信すると、それに対するアドバイスが満載です。
一例を紹介すると、昨年末ぐらいに、通関士としての経験が豊富な会員から、こんな情報が寄せられました。マスクは従来、通関士試験でもお馴染みの実行関税率表上の分類(HSコード)はその他の繊維製品にひとくくりに分類され、マスクだけの輸入量はわかりませんでしたが、2021年1月から例えば、綿製のマスク 630790-010 → 630790-011、N95マスクについては 630790-022 に別途分類されるようになったとのように。そして、HS番号の5年ごとの見直しは上6桁の部分で、こちらは国際条約に基づき各国の担当者が集まり議論を経て改正されます。今回の実行関税率表のマスクの改正は下3桁の各国の実情に応じて利用できる部分の改正です。新型コロナ禍でマスクや防護服の輸入が増え正確な輸入量を知る必要に迫られたのだろうとのコメントがありました。これを読んで、私bankooも納得。
もう一つだけ、事例をあげると、ある物流会社に勤務する会員から、ちょっと難しいかもしれないけど、最近は船で輸送する場合、輸入地で荷物を受け取る際に原本提示が必要な船荷証券(B/L)ではなく、原本提示が不要なSea Waybill(海上運送状)が普及していますが、信用状取引ではどうですかとの質問。それに対して銀行出身の会員からは信用状取引に限ってみれば、Sea Waybillはほとんど普及していない、それは銀行にとっての担保権の問題からだと思うとの回答。Sea Waybillが普及しているのは実務本やネットでも確認できるけど、信用状取引では普及していない、と言うのは多分、どこにも載ってない情報かも。
ふたつめのメリットはほぼ毎月、会員や外部の方が講師となって行う物流事情、国際金融、海外での実務経験等様々なテーマによる勉強会です。コロナ前は東京、大阪、名古屋の会場に集まって別々に開催されていましたが、コロナ下、現在はオンラインで行っていますので、毎月、100人程度の全国の会員が自宅から気楽に参加しています。テーマによりますが、外部の方も無料で参加可能になっていますので、ご関心がありましたら是非覗いてみて下さいね。この勉強会も講師の裁量で業界の裏話し的なこともたくさん聞けておもしろいですよ。
これも一例をあげると、最近、通関士試験にも合格し、中古車の輸出を主に扱っている会社勤務の会員から中古車の通関業務の流れや注意点(盗難防止の為、新車にはない手続きや現物検査を受けやすい車種等)、更に最近、通関士試験にも合格されたので、その経験談やお勧めのテキスト(通関士試験合格ハンドブックは実務にも役立つそうですよ)等に関してレクチャーがありました。その他、船舶代理店業務に勤務されていた会員の体を張った(沖待ちする本船への荒波の中での通船での訪船等)体験談、海外勤務経験が豊富な会員の海外駐在奮闘記的(途上国では賄賂を要求されて困った等)なテーマ等どれもとても興味深い内容ばかり。
さて、貿易実務検定も有益な資格ですが、合格者によるコミュニティがあるわけではありませんね。一方、貿易アドバイザー試験に合格すれば会員となることができて、貿易に関するあらゆる業界の人達との交流(昨今はコロナ下で開催されていませんが、勉強会やその後の懇親会や年次総会、忘年会に参加することにより直接的な交流やメーリングリストやオンライン勉強会を通じた交流)を深めて知見を高めることが可能です。
少し長くなりましたが、ここ迄読んでくれてありがとうございました。更に詳しく知りたいなと思ったら、Please visit https://trade-advisers.com(AIBAやこの貿易アドバイザー試験の詳細、無料公開勉強会、有料セミナーなどの情報やAIBAだよりには合格体験記の投稿もあるよ)。又、皆さんの職場などの同僚の方にもご案内してくれたらうれしいです。
今年、通関士試験を受験する人はみこさんを信じて絶対合格してね。その後に少し休んだら、この貿易アドバイザー試験のことも思い出してね。
尚、本件記載は私bankooがみこ会の会員であることから(合格後も情報収集の為、再度、入会。試験と離れてもみこさんの発する情報はとても有益!)、とくに個人的にみこさんに掲載をお願いしたもので、AIBAとしての依頼ではありません。