こりらっくま さん(30代女性 通関業者勤務 2024年度合格 受験回数1回)

【プロフィール】
30代前半女性
通関業者勤務7年目、残業少なめフルタイム勤務
(通関業務を行う部署ではないので通関についての専門的な知識はありませんが、輸入通関の大まかな流れや保税地域が何をする場所なのかは知っていました。)
【受験のきっかけ】
マイホーム購入が決まり、通関部へ異動して資格手当(2万/月)をもらい少しでも収入アップができたらと思い受験を決意しました。
【使用教材】
⚫︎ヒューマンアカデミー
『通関士 完全攻略ガイド』通称ヒュー赤
端の方に小さい字で書かれている「ワンポイントアドバイス」が、アドバイスというレベルではないぐらいに本試験で問われる内容ばかりなので、本文だけでなくワンポイントアドバイスもしっかり読み込むことをおすすめします。何周読んだか分かりません。暇さえあれば読んでいました。(どこに何が書いているか覚えるぐらい読みました。)
過去問で問われた部分にはマーカーを引き、その部分を復習の際に重点的に読むようにしていました。
『通関士 過去問題集 』通称ヒュー青
最低1週、問題によっては3〜5週しました。
みこ先生曰く、過去問を難しく改編している問題集のため勉強が進んでいない段階なら、後述の過去問スピードマスターがおすすめとのことです。
『通関実務 集中対策問題集』
購入したものの、一度も解いていません。
なくても合格できます。
⚫︎日本関税協会
『ゼロからの申告書』 通称ゼロ申
難易度が本試験と合っていないので、時間がないなら無理に解く必要がないとみこ先生は仰っていました。
私は時間がなかったので3問くらいしか解いていませんが、明らかに過去問の方が簡単でした。
⚫︎TAC出版
『通関士 過去問スピードマスター 2024年度版』
みこ先生におすすめ頂き追加購入。
左ページに問題、右ページに解説が載っており使いやすい問題集でした。
1周しかしていませんが、この問題集演習+テキスト該当箇所読み込みで基礎知識が身についたと思います。
⚫︎みこ会過去問アプリと補助解説、過去問解説
原産地規制と事前教示の補助解説が特に分かりやすく、何度も読み返しました。
過去問解説も非常に詳細で、これのおかげで合格したと言っても過言ではないと思います。
市販教材でこのクオリティのものは存在しないので、過去問解説を入手するためにみこ会に入会する価値があると断言できます。
⚫︎過去問(第50回〜57回 8年分)
通関業法と関税法は1回、通関実務は2回解きました。
どんな問題集より実際の過去問演習が1番です。
通関業法と関税法は1回しか解いてませんが、みこ会過去問アプリと過去問問題集も解いているので、何度も解いたことになっていると思います。
【勉強スケジュール】
4/1から勉強を開始し、試験当日の10/6まで1日も休むことなく勉強しました。
疲れていて机に向かって勉強する気が起きない日でも寝る前に2、30分ほど布団の中でみこ会過去問アプリをするようにしました。
平日は往復の通勤時間とお昼休み、寝る前の時間を使って平均2〜3時間勉強していました。
教科書(ヒュー赤)は分厚くて持ち歩けないので電子書籍版も購入し、電車内とお昼休みにテキスト読み込みをしていました。
休日の勉強時間も平均2〜3時間、多い時でも5時間ぐらいです。
通関士合格に必要な勉強時間は350時間〜400時間と言われておりますが、450時間以上はしたと思います。
以下は月ごとの大まかな勉強スケジュールです。
⚫︎4月〜5月
ひたすらテキストの読み込み
理解できなくても意味がわからなくてもとにかく読み進めました。テキスト一周の読み込みに2ヶ月かかったので、もう少しスピード上げてもよかったかなと思っています。
⚫︎6月
ヒューマンアカデミーの過去問題集(ヒュー青)を解き、テキストの該当箇所を読み込み。
6月の1ヶ月間でヒュー青を一周終わらせました。
⚫︎7月
7/1にみこ会に入会。
引き続き問題演習はヒュー青を使ってましたが、7月中旬くらいからみこ先生のアドバイスに従い、いったんヒュー青を使うのをやめてTACの問題集を解き始めました。こちらも1ヶ月で一周終わらせました。7/19に初めて過去問を解きましたがこの時点では通関業法6割、関税法5割、通関実務2割という結果でした。
⚫︎8月〜試験前日まで
TAC問題集、ヒュー青、過去問演習、みこ会過去問アプリ、テキスト読み込みを繰り返し行いました。
特に通関実務の計算問題は苦手だったので、間違えた問題にふせんを貼り翌日、3日後、7日後と日を空けすぎることなく何度も解くようにしました。
【模試】
8/12 日本関税協会の模試を在宅受験。
通関業法 30/45
関税法 33/60
通関実務 16/45(申告書問題ほぼ全問不正解)
E判定という絶望的な結果。
通関実務をなんとかしなければと思い、通関業法の勉強時間を少し減らし通関実務に時間を多めに割くようにしました。
【捨て問について】
みこ会サイト内にも捨て問についての記事がありますが、どうしても覚えられないような分野は 一切勉強しないと割り切ることも大切です。
私は外為法、NACCS法、コンテナ条約、ATA条約については何度もテキストを読んでも覚えられないので8月以降一切勉強しませんでした。
ラッキーなことに本試験では外為法とNACCS法が出題されましたがどちらも雰囲気で解いて正解できました。
(LINEでみこ先生に相談した際、外為法は捨ててもいいがNACCS法とコンテナ条約とATA条約は覚えることが少ないので捨てるべきではないと仰っておりましたが、私はその少ない覚えるべきことさえ覚えられなかったので潔く諦めました。)
【第58回 本試験問題 所感】
⚫︎通関業法 38/45(84%)
例年通りの難易度。
出題範囲も広くないので、もう出すところがないのかどこかで見たことがあるような問題が多いという印象。
⚫︎関税法 38/60(63%)
試験開始早々泣きそうになるぐらい難しかったです。
私の勉強不足もありますが、見たことがないような問題もちらほら見受けられました。
各予備校の予想通り合格基準は55%に引き下げられました。
⚫︎通関業法 31/45(68%)
こちらも例年通りの難易度。
申告書問題で20点中19点得点できたおかげで第3問以降の選択式問題の5問連続ミスをカバーできたので、申告書問題は絶対に落とさないつもりで勉強することをおすすめします。
【みこ会について】
以前からみこ会の存在は知っていたのですが会費が少し高い(29,800円)のと、自分の力だけで合格したいというプライドがあり入会をためらっていましたが、24時間LINEで質問し放題(返信も比較的速い)、過去問アプリが使える、受験生がつまずきがちな論点を分かりやすくまとめた記事が読める、などたくさんのメリットがあり29,800円以上の価値を感じました。
あまり質問はしなかったのですが、勉強方法についてたくさんのアドバイスを頂き、それを実践したことで合格できたので、みこ先生には本当に感謝しています。
【反省点】
2023年度版のテキストを使用しており、関税法の第2問空欄補充で出題された加算税の改正が2023年度版のテキストに載っていなかったため、全問失点してしまいました。
空欄補充は全問正解して点数を稼ぐ作戦だったのでこの失点は痛かったです。
法改正はきちんと確認しておくべきでした。
【総括】
通関士試験の合格率は例年15%前後で推移しており(2024年は12%)、合格率だけで見ると難関試験のように思いますが、この数字ほどに難しい試験ではありません。
受験資格がなく、受験料も安いので勉強をしていなくても気軽に受けられることで合格率が低くなっているのだと思います。
私の場合、試験の1ヶ月前に引越と3週間前に出産をしたので直前期に勉強に集中できない時期がありましたが、自分に合った勉強方法でコツコツ継続できれば必ず合格できます。
模試がE判定でも気にする必要はないので諦めずに頑張ってください。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
この合格体験記が今後受験される皆様の参考になれば幸いです。