短期集中型

パナパッチャラ・ズンダモーチ さん(30代男性、税理士法人勤務 2024年度合格 受験回数1回)

<勉強時間>

3か月間で計約450時間

(補足)

◯元々は税関職員でしたが2024年7月に現職に転職し、通関士試験を受ける必要が生じたため受験しました。そのため勉強期間(テキスト購入から本番まで)は、3か月弱ぐらいで、一日平均5時間、トータルで450時間ほど勉強しました(平日は少し短くなったり、土日は少し長くなったり)。

◯私のバックグラウンドは税関職員ではありますが、(税関の仕事と言っても様々あり)それまでに配属された部署の関係上、通関士試験で主に必要とされる知識、例えば分類、評価、原産地を含む通関関係はほぼ仕事で経験したことがなく、関税法関連でも保税制度なども(各保税地域の機能程度は何となく分かるものの)法律上どのような規定になっているのか、と言ったことは基本的には仕事で経験したことも特段勉強したこともない状態でした。

 とはいえ10年ほど税関で働いていたこともあり、基本的に各専門用語は、(理解度はほぼ素人ながら)聞けば基本的に名前は知っている状態ではありました。

<使用教材>

① TACスピードテキスト(演習問題除く)
② TAC過去問スピードマスター
③ 模試2回(関税協会、TAC)
④ TACスピードテキスト(演習問題部分)
⑤ LEC実践力PowerUp講座申告書編
⑥ みこ会オリジナル資料(事前教示、法改正等)
⑦ 過去問

 第45回:やらず

 第46回~50回:通関実務のみ

 第51回:やらず

 第52回~56回:全科目

 第57回:通関実務のみ

(補足)

◯大まかなには①~⑦の順で勉強したイメージです。

◯ロードマップとしては最初の2か月(7月、8月)で①と②を回して全体像を掴みつつ基礎を固め、最後の1か月(9月)で③~⑦を行うことで、抜けている分野の知識を埋めたり、優先度を踏まえて知識の厚みを増したり、試験感覚を養ったりしたイメージです。

◯補足説明と具体的な学習の進捗は以下のとおりです。

・テキストと過去問集(①、②)

 みこさんに相談した中でご助言いただいた一つで、私にとってはこのテキストで正解だったと思っています。一番薄い部類のテキストと思いますが、できる限り何度もテキストを回したかったので薄い方が良かったですし、テキストに書かれていない規定などはどんどん自分で書き込みをしていくことで各ページに特色が生まれ、それが暗記する上で役立ったものと感じています。また、情報はできる限りテキストに一元化するようにしました。

 私にとって「試験の設問に正答すること」が目的でしたので、そのために基本的には過去問集を中心に勉強しました。なので、②過去問集をやり、①テキストで背景となる規定を勉強する感じで最初は勉強しました。過去問集を何度か回していると問題自体を覚えてくる一方で、テキストの方は濃淡の「淡」の部分が出てくるので、後半の方はテキストと過去問集の比重が逆転して、テキスト回し>過去問集と言った感じになりました。

・模試(③)

 上記の①②に係る学習で2か月ほど(7月~8月)が過ぎ、8月19日の関税協会の模試と9月1日のTACの模試を受けました。前者は定評があるので受けましたが、都合により会場受験できなかったので、会場受験目的で後者も受けました。どちらも難しくて結構ボロボロでしたが、本番と同じ時間で行われる会場受験の経験と、事後の復習を通じて得られた知識が有益だったと思います。なお補足として、模試を受験する前に、過去問を1,2回分行いました。

・詰めの勉強(④~⑦)

 9月に入り最後の1か月は、勉強が足りていない分野などが明確になってきたので、優先度を考えながら、1週間毎にその週のto doをリストアップしつつ、学習を進めていきました。LECの申告書のテキストを購入した理由も、それまでに申告書の勉強があまりできてなく強化したいと思い、9月中旬ぐらいから導入しました。

 みこ会資料の事前教示も、(みこさんが事前に教えていただいていたとおり)TACのテキストに入っていない分野なので、補助教材として導入しました。

 スピードテキストの演習部分は、選択肢無しの穴埋め形式で、何となくの理解暗記では解けず難易度高いですが、1科目目と2科目目の最初の方の問題対策も兼ねて勉強しました。

 過去問は45回、51回はやらず、57回は通関実務のみ実施でしたが、これは単に時間がなくできなかったためです。基本的には全てできればと考えていました。特に直近のものである57回の通関業法と関税法等ができなかったのは学習計画ミスでした。過去問を行った後はしっかり復習して、不足していた知識はテキストにどんどん書き込んだり、分かるようにハイライトしたりしました。

<試験結果>

通関業法:41/45(91%)

関税法等:38/60(63%)

通関実務:35/45(78%)

(補足)

◯通関業法と通関実務は特段事故ることなく実力を出せたと思います。強いて挙げると、通関実務の最初の申告書(輸出、輸入)の問題が予想外でしたが、問題自体は特に難易度が高いものでもなかったように感じました。

◯関税法は最初の穴埋め問題から例年よりレベルが高い印象を受け、その心地良くない感じは解き進めていっても変わりませんでした。それで若干動揺してしまったのか、結果的に変なところでミスをしてしまいました。例えば、「ミリリットル」を「リットル」と読んでしまったり、自分が税関時代に窓口で書類対応したこともあり問題演習でも間違えたこともないような不用機用品に関する問題を謎の勘違いで落としたりと、その手のミスで4,5点ぐらいロスしました。

◯あと、昼の休憩時間はコンビニのおにぎりを食べながら事前に決めていた確認事項に目を通していました。実は昼休憩の最初の方は直前の2科目目(関税法等)の問題で不安な設問が合っているか見てました。これはやらない方がいい、点数変わらないから3科目目に向けて切り替えた方が良いとよく言われているものと理解していますが、2科目目の不安感が大きかったので精神安定のためと思いやりました。

<総括>

◯まず、私はみこ会に入って本当に良かったと思いますし、合格に向けてコーチング等のサポートをいただけたことに大変感謝しています。

◯今後受験される方やみこ会への入会を検討されている方に向けて、私が良かったと思う具体的なポイントをいくつかご紹介したいと思います。

・みこさんのアドバイスや質問回答が私に合っていたこと。

→的確かつロジカルなので、回答内容がいつも私にはしっくりきました。また、問題を解く中で疑問点が出て少し調べても分からない時に、みこさんに質問させていただけたため、自力でやる場合と比べて大幅に時間を節約しつつ、きちんとした理解を得ることができたのは大変有難かったです。(私の感覚ですが、回答のご返信も恐ろしく速いです。)

・みこさんが「通関士試験」に精通しておられること。

→関連する各法律の知識が豊富であると同時に、通関士試験自体に精通しておられるため、例えばTACのテキストでは事前教示が入っていないから直前期にでもやるという点や、申告書問題の繊維については◯年に出題された問題が有用など、試験の合格に向けた包括的なコーチングを受けることができたのは大変助かりました。

・みこ会オリジナル資料の有用性。

→特に有難かったのは過去問の解説で、その説明を確認すると理解できるように必要十分な解説がされているため、間違えた問題の復習など効率的に学習を進めることができました。法改正の関係がまとめられているのも有難かったです。

◯回し者でも何でもないですが、これだけのサービスや資料を提供いただいてこの値段は、正直コスパ最強だと思いました。

以上、今後試験を受ける方のご参考になれば幸いです。