通関士沼での6年間

ジャンクポート さん(47歳 高卒 2024年度合格 受験回数6回)

帰宅して関税協会の回答が出ていることを知り、カーテンを閉めた薄暗い部屋の中で

ワイは6回目の答え合わせをはじめました。自信のない関税法のマルバツをつけている時、微かに手が震えました。39点でした。マークミスがあったとしてもなんとか救われそうな点数です。実務のマルバツをつけ終わると2年前に新調した老眼鏡の奥から涙がこぼれました。

『合格したぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

思い返せば2019年5月頃から勉強をはじめました。

当時はみこ会の存在も知らず、ネットで調べた合格目安の500時間くらい勉強すれば合格できるだろうと高を括ってテキスト読んで演習をしていました。

1年目では3科目全て60%を切ってしまいました。具体的な点数は忘れてしまいました。

2年目は税法が2点足りず、3年目は業法が2点足らず、4年目は税法が4点足らず。

5年目は実務が2点足りませんでした。

3年目からは過去問をやれば点数はとれますし、自分では今年は流石に合格するよねって

持前のポジティブ思考で試験に臨みましたが、不合格が続きました。

不合格が続くとモチベーションを保つことに苦労しました。

それでもなんとか諦めずに勉強を続けることができたのはXで受験生の方を繋がれたこと、みこ会アプリで短時間でも気が向いた時に勉強ができたことだと思っています。

なんとか勉強を続けながら、Xで他の受験生の方のポストを読んで、

気づきがありました。

ワイと違い、高学歴の頭のいい受験生は短い期間の勉強でサクッと合格していくのです。(ワイは英検5級にも落ちた偏差値50台の高校の卒業生です)

通関士試験の勉強始めましたー!3か月後、関税協会の模試で全教科8割超えました~wって感じの方もいます。

ワイは6年かけてもその域には到達しませんでした。

なぜか?

簡単に言えば『頭の出来が違う』ってことだと思うのですが

もう一歩踏み込んでみると『わかる』の基準が違うということなんです。

突飛な例え話になりますが、ここまで読んでくださったのでもう少しお付き合いください。

僕らが初夏、山間の田んぼの用水路で、魚を捕るとします。

気持ちの良い青空&風が吹いています。

用水路に網を入れると魚が取れました。鱗がピカピカと太陽の光を反射します。

網には魚が5匹入っていました。毎年、受験不合格の僕は網の中の魚の数を数えました。わかりました。簡単です。

ここで突然、何の前振りもなく通関士試験の神様から質問をされます。

『魚は何匹いましたか?』

5匹。正解です。

『タナゴは何匹いましたか?』

僕は答えられません。

翻って短時間でサクっと合格できる頭のいい受験生は

魚は5匹、内訳はタナゴが2匹、クチボソ3匹と僕より深いところまで理解してはじめて『わかった。理解した。』と考えているはずです。

僕も頭のいい受験生も主観的には同じく『わかった』と考えていますが

理解の深さが違います。

浅いレベルでしか理解していないから、何度も僅差で不合格を繰り返すのです。

結論、僕の『わかる』の基準が合格の水準にないんです。

5回目の不合格の後、みこ先生から『テキストを読み返すように』とアドバイスを受けました。

超訳すると『あれこれ理解できてないよっ!基礎からやり直し!』ってことだと思います。

先生のアドバイス通りテキストを改めて読み直しました。

あともうひとつ、僕は夏くらいから『間違いノート』をつけることにしました。

どの部分を間違えたのかをメモするものです。

例えば、0を一つ見落としたとか、税関長とすべきところを財務大臣としてしまったとか。

恥ずかしい話なのですが『輸出』と書かれているのに『輸入』と勘違いして問題を解いたこともありました。このレベルのミスをしたらマークミスをしない限り絶対に間違えます。

『間違いノート』は客観的に自分のバカさを直面させてくれます。

また、今まで本試験では関税法の時間があまってしまって途中退室していたのですが

6回目の試験では試験終了目一杯まで見直しをしました。

『輸出』と『輸入』を間違えていないかどうか確認するために。

僕のように楽天的過ぎる性格の人には『間違いノート』効果があると思います。

勉強時間は1500時間を超えました。どやさっ!

来年受験される皆様は僕を最高の反面教師としてください。

昔、通った、小学校にあった銅像を心の中で僕に置き換えてくださいw

銘板にはこう記されています。『受験回数6回 ジャンクポート』

来年受験される方はみこ先生のいうことを素直に信じて勉強に励んでください。

わからない部分があれば質問する。(僕はあまり質問できませんでした)

テキストの再読するように指導を受けたら再読する。(テキストは3年~5年目は、ほぼ開きませんでした)

ゼロ申をやりこみすぎない(本試験の方が簡単です)

過去問の計算問題やりながらそれにそった部分だけ計算ドリルをやる

合格できたのはみこ先生のお蔭です。ありがとうございました。

更に第59回のみこ会アプリは新たに名エンジニアによってブラッシュアップされているとききます。隙間時間をより効率的に勉強に充てられるのは間違いありません。

Xで絡んでくれた皆様、ありがとうございました。

この体験記を読んでいる方はまだ、通関士試験に合格していない方

試験に挑戦しようか迷っている方がほとんどだと思います。

ワイは他の合格者の方と比べて長い時間はかかりましたが、とにもかくにも合格しました。これは紛れもなく事実です。英検は5級すら落ちましたが。通関士試験には合格しました。

ですから上から目線で最後に一言、命令口調で言わせていただきます。

『みこ会に入れっ!』

次の試験で皆様が合格できることを願っています。