足掛け20年、やっと憧れの合格に手が届いた

つぶあん さん(40代 メーカーの海外営業部門でロジ担当 2023年度合格 受験回数3回(第37回、47回、57回))

【合格までの道のり】

高校生の時に進路を考えるにあたって、何か国際的な仕事をしたいなーと

ぼんやり考えていた時に、通関士と言う資格を知りました。

そして大学入学後、第37回試験を受験。

それなりに頑張ったつもりでしたが、今思うとまだ勉強が甘かったように思います。

その後は学業や就活、仕事を始めたりとバタバタしているうちに10年が経過。

それでもずっと心のどこかにいつか通関士を取りたいと言う気持ちがありました。

さらに時は流れ、10年後、結婚して子どもができ育休を取ることになったので

これはチャンスでは?と47回試験受験を決意。

しかし、完全に勉強習慣を失っており、「明日から頑張る」を言い訳に時は過ぎ・・・

テキストに目を通したか通さないかくらいのほぼノー勉強で受験。

当然不合格でした。

その後はまた仕事に復帰し、子どもを育てながら忙しく過ごしているうちにまた10年。

その間も毎年通関士試験の時期になると心がざわついていました。

去年の本試験直前頃にふとTwitter(X)で「通関士」を検索してみると、

これから試験に臨む方たちの緊張感やモチベーションの高まりを感じ、再々受験を決意しました。合格発表の日は、私も来年はこの場に立つんだ!と感動しました。

その中で出会ったのが「みこ会」でした。

そして20年の時を経て今回57回で合格、奇しくも10年ごとの受験となりました。

【使用教材】(使用頻度が低かったものは割愛しています)

フォーサイトの講座を軸に、主に下記教材を使用しました。

★通関士完全攻略ガイド(翔泳社・2020年度)

★ゼロからの申告書(関税協会・2020年度)

★計算問題ドリル(関税協会・2021年度)

★通関士試験問題・解説集(関税協会・2022年度)

・課税価格の決定テキスト(みこ会)

・みこ会アプリ(みこ会)

・LEC貨物分類講座(LEC x みこ会キャンペーン)

★の教材はメルカリで過去年度のものを購入しました。

最新版に越したことはないとは思うのですが、個人的な感想としては、極端に古いものでなければ学習に大きな支障はないように感じました。

みこ会の解説や記事は少し勉強を進めてから読むと驚くほど効果があります。

【学習の進め方】

基本的にはフォーサイトの講座を軸に進めました。

経験上・性格上、自己流でやると必ず途中で迷走して頓挫するからです。

学習スケジュール作成機能があるため、それに沿って学習を進め、

プラスアルファで市販教材で知識固めをしました。

SNSを見ていると色々な教材・講座があり、目移りしそうになってしまいますが、

序盤である程度方針を決めたらあれこれ手を出しすぎない方が良いと思います。

よほど潤沢に学習時間が確保できる方以外はやり込める分量は限られており

未着手の教材が積みあがるほど無駄な焦りを生んでしまうと思うからです。

関税法に関してはみこ会アプリが合否を分けたと言っても過言ではないです。

最初は漫然とやっていましたが、どうしても得意分野や問題数の少ない科目に

偏ってしまったため、途中からはランダム出題&フルでずっと回していました。

関税法はフルで800問強となかなかの強敵でしたが、1分でも1問でも、とにかく

スマホを開いたらアプリを進める、というくらいやりこみました。

何度も同じ設問でミスって悔しい思いをする中で、問題をじっくり読んで解答すると言う力が付きました。間違えやすいところは別途テキストでおさらいしました。

最終的には「オールS(全問正解)」まで到達することが出来、大きな自信になりました。

【学習時間の確保について】

私は日中フルタイムで仕事をしており、かつ子どもがおり、平日夜も習い事があったり

週末も基本ワンオペだったため、学習時間の確保が一番の課題でした。

とにかくスキマ時間は1秒も無駄にできない状況の中、救世主はみこ会アプリでした。

申告書や計算問題、過去問などじっくり向き合わないと出来ないものについては

子どもの習い事の待ち時間にカフェや図書館で集中して勉強しました。

子どもたちが寝てから夜勉強も試みたのですが、朝型人間のため脳が寝てしまって

ただ睡眠時間を削っただけになってしまったのですぐにやめました。

その代わりに早起きが苦ではなかったため、夏ごろからは朝3時に起きて勉強しました。

【直前期~試験当日】

直前期の模試は関税協会とLECを受験。

自覚はしていたものの実務が勉強不足で申告書で大きく失点、両方E判定という結果でした。

まんまと苦手としていた按分にやられたので、慌ててみこ先生やTwitter(X)でも相談して按分対策を始めました。

おかげで按分の壁を乗り越えましたが、大騒ぎしたのに按分は本試験では出ませんでした。。

それでも、もし按分が出ても大丈夫、という心の余裕が持てたことは良かったと思います。

模試以降から実務を強化しようと、新たに関税協会の計算問題ドリルを始めました。

結果的にこれも計算問題の自信につながり合否を分ける一因となったと思います。

試験直前はとにかく何よりも体調管理を大事にしました。

勉強の方は気持ちの乱れを避けるため、慣れ親しんで確実に解ける問題をおさらいしました。

当日はというと、私は本番に強いタイプでして、終始テンション高めでした。

幸いにして会場のコンディションも良く、落ち着いて試験を受けることが出来たと思います。

全科目途中退出はせず、時間ギリギリまでしつこいくらい見直しをしました。

これはあとで自己採点をした際に、マークミスだけは絶対にしていないと言う自信につながったので良かったと思っています。

【総括】

長々と書いてしまいましたが、実質人生の半分を費やした通関士受験もやっと終わりを迎えることが出来ました。

みこ会や一緒に頑張った受験生の皆さんがいなければまた10年後になっていたかもしれません。

もはや幻の目標となっていた通関士試験合格を実現させて家族も驚いていました。

一つの目標に向かって努力し、達成する喜びを感じられたのは大きな成果でした。

現在の仕事では通関士になることは出来ないため、今後どのようにこの資格を活かしていくかはまだ考え中ですが、得た知識や頑張った時間は決して無駄にならないと思っています。

通関士試験は決して簡単ではありませんが、努力した分だけ結果が出る試験だと思います。

これから受験される方を心より応援しています。

長文お読みいただき、ありがとうございました!