たくや さん(25歳 物流業者で倉庫店勤務 2023年度合格 受験回数1回)
【はじめに】
社会人2年目の12月に受験を決意しみこ会に入会。
約10か月の学習を経て念願の一発合格を果たしました。
高校までは野球を続け、大学では応援団に入り血反吐を吐く思いをしたどころか、実際に血反吐を吐くときもあった4年間を過ごしたバリバリの体育会人間でした。
勉強する習慣など無かったのですが、そんな自分でも合格にたどり着くことができましたので、ここまでのことを書かせていただきます。
この体験記を通して誰かの合格を後押し出来ますように。
ご一読いただけると幸いです。
自己採点
通関業法 30/45
関税法等 42/60
通関実務 35/45
【志望動機】
・社会人になって同じような日々の繰り返しに飽きていた。何かに打ち込みたかった。
【使用教材】
・みこ会
・LEC 難関科目攻略パック
・翔泳社 通関士完全攻略ガイド
・翔泳社 通関士過去問集
・TAC 過去問スピードマスター
・計算問題ドリル
・ゼロからの申告書
【学習の進め方】
・学習時間
平日はみこ会アプリで隙間時間を活用し、休日に過去問や教科書の読み込みを行いました。
1日の学習時間について、平均として年間を通して平日は0.5~1.5時間、休日は3時間から徐々に増やしていき、5月頃からは6時間、7月以降は8時間を超え、10時間ほど勉強する日もありました。
どちらかと言えば体力がある方だった事と、仕事量が理不尽なくらい多く平日に時間の確保が難しかったので、時間が取れる休日にガッツリ勉強しました。
また、隙間時間にできるみこ会アプリには本当に助けられました。
最初から1日中勉強しようとするとどこかで燃え尽きてしまうので、徐々に勉強時間を増やしていくことをお勧めします。
・学習方法(実務)
まずは申告書についてです。
申告書の勉強しているときに思っていたことは
「パズルみたいで楽しい!!!」です。
会社の同僚とかを見ても苦しんでいた人が多かったのですが、
もしかしたら先入観かもしれないですし、あまり身構えずにトライしてみてください!!
また、貨物分類については学習初期から行っておりました。LECの貨物分類講座のテキストが来てからは、過去問の申告書の問題から、選択肢を見ずに貨物の分類分けをひたすらに繰り返していました。
計算については、6月ごろから力を入れて取り組みました。
計算問題ドリルを中心に学習していましたが、
1周やり終わるころには過去問でも安定して正解できるようになりました。
時間がない時は、すべて解かなくとも、問題を見ながら「これは加算要素だな、この金額は関係ないな」となんとなく考えるだけでも十分だと思います。
電卓持ち込み可の試験なので計算そのものの正確性は問われません。
大事なのは「どの数字を足すか、どの数字を引くか」だと思います。
その他の実務の問題については、みこ会の記事を見ながら取りに行く問題と捨てる問題を明確にさせました。
「申告書と計算満点で合格点をとれる」
という特性から、強弱をつけて勉強しました。
・学習方法(関税法等、通関業法)
いわゆる暗記系科目ですが、私は
スピードマスターでアウトプット⇒教科書でインプット
8月ごろから翔泳社の過去問集でアウトプット⇒教科書でインプット
この流れで進めていきました。
アウトプットを先にすることで、インプットの時に、「この単元ではどこが問われているのか」が意識でき、メリハリをもって学習できました。
また、アウトプットについてですが、
知識の定着を優先したい学習初期は一問一答形式で徹底的に問題に触れていきました。
インプットとアウトプットの感覚もかなり短かったです。
一方、試験が近くなった夏場以降は本番と同じ解答形式の問題集に切り替えました。
大切なのは、思うように理解が進まなくても焦らないことです。
理解度と勉強時間は比例しないと思います。
1つの単元が理解できると、ほかのいくつか単元の理解度も格段に上がるということがよくありました。
わからない部分があっても焦らず勉強を継続していくことが大切だと思います。
【モチベーション管理】
・SNSで決意表明&いろいろ発信
自分は過去の経験から、「一人で勉強してもどうせどこかであきらめて、初めから受験なんて志してなかったことにしちゃうんだろうな」と思い、SNSで勉強用アカウントを開設し、受験宣言や日々の報告などを発信していました。
そのおかげで「一人じゃない」と思うことができ、経験して勉強することができたと思います。
・「通関士の勉強」を広くとらえる
「勉強」と聞くと「机に向かってウンウン言いながら問題解いたりするのか、、」みたいな硬い印象を受けていましたが、実際はそれだけが勉強じゃないのかなと思いました。
例えばご飯を作りながら「これって貨物分類では何類になるんだろう?」と考えたり、「信用」という言葉を目にしたら「何かの問題であったな、、信用と品位がなんとか、、」と思ったりするのも「勉強」かなと思うようになりました。
言い方を変えれば、「日常生活と勉強の境目を曖昧にする」となるのかもしれません。
もちろん上記の勉強だけでなく、問題を解いたり教科書を読んだりということは必要になるのですが、「勉強やり始めれば集中できたけど、なかなか机に向かう気になれなくて、、」ということはどんどん無くなっていくと思います。
・「おもろい」へのアンテナを張る
教科書や過去問と向き合うときは「なんかおもろいこと書いてへんかなー」と思うようにしていました(笑)。もちろんジョークとかそういったものは書いていませんが、例えば実務の試験中に「コランダム」という謎の物体が出題されたら「知らんがな!!」ってツッコミを入れたくなりませんか??そこまでではなくても、「この問題前も見たなー」とか「この問題文ややこしいなー」とか、そういうふと思ったことを心の中で漫才みたいにツッコミを入れていました。これくらいの遊び心がないと10時間も勉強できなかったかなと思います。
あと、こうやって心の中でツッコミを入れたところは記憶として定着しやすかった印象です。実際に今年の試験以来「コランダムは酸化アルミニウムの鉱物」ということは忘れていません。
最後に少しだけ、、
もちろん勉強はあくまで合格への通過点であることは変わりないのですが、
私は、ここまでの勉強自体を楽しむことができました!
受験後から合格発表までの間は、
「これだけやってダメならしょうがない。でも自分に嘘をつかず勉強をやりきった自信は今後どこかで自分自身を支えてくれるはず!」
と、どこか吹っ切れて過ごしていました。
受験勉強を通して、自己肯定感というか、自らに対して自信を持つことができたと思います。
合否だけでなく、受験を通して学ぶこと、成長できることもたくさんあると思いますので、少しでも興味がある方は思い切って受験してみてほしいです。
ここまで私の学習をサポートしてくださったみこ先生、本当にありがとうございました!