くじら さん(20代 女性 メーカー勤務 2022年度合格 受験回数1回)
○受験を決意した経緯
2021年、私は貿易実務検定A級を受験しました。勉強するなかで、情報収集が出来ればとツイッターを覗いており、その際に第55回通関士試験の受験生とともに勉強していました。同日の試験だったため、どんな試験なのだろう?と気になり、2022年1月にみこ会に入会し、勉強をはじめました。勉強する中で、後述する理由により一度受験を断念しました。
その後もツイッターで交流は続けていたので、今年受験する人の頑張りはずっと目にしていました。7月中旬頃、私もまた通関士の勉強しようかなと思い始めましたが、55回受験生が曖昧な知識では太刀打ち出来ない試験と言っていたことから、来年こそは勉強してみようかな、と漠然と思い8月頭にみこさんに相談したところ「今年の受験じゃだめなのですか?」と意外な回答が。詳細は割愛しますが、去年からいくつもの資格試験に向けて勉強していた姿と勉強スタイルを見てくれていた上での内容でした。この言葉に後押しされ、「今年受験しなかったことを後悔したくない!」と、その日のうちに願書を取りに行き、受験勉強を始めました。
○使用した教材
・通関士試験合格ハンドブック 2022
・通関士完全攻略ガイド 2022
・計算問題ドリル2021
・みこ会の記事と課税価格の決定テキスト
・LEC 貨物分類講座
・過去問(業法と税法は5年分、実務11年分)
○1月2月でやったこと
まず、みこ会の記事をすべて読み、試験までのスケジュールを立ててから勉強を開始しました。その中で実務は早めに着手するべきと書かれていたので、合格ハンドブックの実務に関連する部分を読み、みこ会の記事と課税価格の決定テキストを読みました。みこ会のテキストを読めば、曖昧だった課税価格の計算がびっくりするぐらい解けるようになり、計算問題を解くのが楽しくなります。そして、テキストには事前照会の話がほとんど載っていないのですが、みこ会の記事を読めばほとんど解けるようになります。実務がなんとなくわかるようになってから、関税法、業法と順番に手をつけていきました。
この時点で2月半ばだったのですが、職場で次年度の業務分担が発表され、負担の多い仕事を任されることがわかりました。「ただでさえ毎日残業続きなのに、これ以上忙しくなっても勉強を続けられるだろうか。」「一周勉強してみて、メーカーで輸出業務を行う中で試験に合格するレベルの関税法や業法などの知識は必要ないのではないか…」と、ふと思ってしまいました。また、この時点で勉強を始めている人の中にはリベンジ組もおり、その人たちの点数の高さと自分の実力とのギャップに無理なのではないかと思ってしまったのも事実でした。この気持ちのままあと8ヶ月走り続けることは出来ないと考え、一度受験を断念しました。
○8月~試験までにやったこと
本来であれば1つのテキストに絞るべきですが、一度断念した際に未練が残らないように処分してしまったので、気になっていた完全攻略ガイド(通称:ヒュー赤)を購入し、また一から勉強をはじめました。今回勉強をはじめた際には、短期決戦なことは理解していたので、余計な教材に手を出すよりは、基礎を固めようと思い、テキストを読みながら基本的には全科目過去問中心の学習でした。とはいえ、日々ゼロ申や模試のツイートを目にするとやっておいたほうがいいのかな?という不安はよぎりました。
過去問は業法と関税法は5年分、実務は11年分を根拠まで確認しながら何周も解きました。もちろんみこ会の過去問解説を見ながら答え合わせ。8月の勉強開始時には6割ギリギリだったものの、試験直前には9割以上まで点数を上げることができ、そのおかげで当日安心して試験に臨むことが出来ました。
また、試験まで2ヶ月しかなかったこともあり、仕事以外の時間を試験に全振りしました。平日は通勤時間、お昼休み、帰宅後寝るまでの時間はなるべく勉強。休日は必要最小限の外出のみで、ほとんどを机に向かって過ごしました。やりたいことはすべて合格したあとに。幸い、私は学生時代から1日10時間机に向かっても飽きずに集中して勉強出来るタイプで、ここにきて役に立ちました。
○勉強時間
結果的に、トータルの勉強時間は470時間でした。
内訳
・1~2月:160時間
・8~10月:310時間
私は受験を思い立ったのが8月2日で、試験日が10月2日だったので、猛勉強した期間はちょうど2ヶ月でした。振り返ってみると、前年に貿易実務検定のA級を取得していたこと、英語力があったこと、勉強習慣が元々あったこと、みこ会の充実した解説が短期間で合格出来た要素として大きかったと考えています。
また、周りの長期間勉強している仲間のツイートや勉強内容を見ていると、「本当に最小限の教材でいいのかな?」「ゼロ申に載っている問題が出たら?」「模試受けなくて本当に大丈夫かな?」など、不安に駆られることもありました。もし今年合格出来ていなければ、もしある教材をやっていなかったために解けない問題が出ていれば、間違いなく私は勉強を始めるのが遅かったことを後悔したと思います。ぜひ、後に続く皆さんには、時間に余裕を持って勉強を始めて欲しいですし、学習が進んできた暁にはいろんな問題に触れて少しでも後悔する可能性を潰して試験に臨んで欲しいと思います。
みなさんの合格を心から願っています。