ゼロスタートからみこ会×LECで1発合格

しろな さん(23歳 女性 メーカー勤務 2022年度合格 受験回数1回)

【初めに】
貿易・英語関連の資格を持たず、ゼロから通関士試験を目指しました。
英語に苦手意識がありましたが、英語ができなくても何とかなります!

【勉強期間】
10月から、約1年間
合計750時間取り組みました。

【使用した教材と回数】
1.LEC必勝コース ◆各講座最低2周、問題集は最低3周、テキストは7周以上
2.計算問題ドリル(関税協会)◆9周
3.ゼロ申(関税協会)◆3周
4.みこ会課税価格決定テキスト ◆3周
5.過去問 ◆45〜50回の通関実務を1周、51〜55回の直近5年は3〜4周
6.関税協会模試 ◆解き直し含め3回

【LEC講座について】
LECの講座ですが、カリキュラムが組まれており徐々に講座が配信されます。
その為次の講座が配信されるまでに、今配信されている内容を理解し終えることを目標に、
最低でも2周は講義を聞き、講義とは別でテキストも1周読むところからスタートしました。
講義のスピードを自由に変更できるため、2周目以降は1.5〜1.75倍程度のスピードで聞くのがおすすめです。
LECの伊藤先生の講義は、通関士として働いた経験を踏まえて具体例と共に、何故このような決まりがあるのかまで掘り下げて説明してくださるため、1度聞いただけでも記憶に残りやすいです。

関税法、関税定率法、通関業法の問題を解き始めたのは、3月頃からになります。
こちらもLECのカリキュラムに合わせてのスタートでした。
何度も問題を解く量が足りていないのでは、と焦りましたが最後まで関税法等・通関業法に関する他の問題集は使用しませんでした。
(LEC過去問演習と、みこ会のサイトから印刷した過去問のみ)
理由としては、使用しているテキストと異なる系列の問題集は解説を探しにくいと思ったからです。テキストと問題集が揃っていれば、問題掲載順序もテキストの順序通りで根拠となる文章を探しやすいです。その為、テキストと問題集のメーカーを揃えることをおすすめします。

【計算ドリル】
計算ドリルは、1月〜9月で毎月最低1周、合計9周以上は解きました。
3周した頃には問題なく解けるようになっていたと思いますが、
計算問題だけは絶対に1問も落とさないと決めていたこと、他の分野の息抜きとして解いていたことがあり、想定以上に計算ドリルを解きました。
本試験の通関実務科目では、かなり緊張してしまい電卓を打つ手が震えましたが自信のある計算問題から解き始めたことでいつの間にか震えが止まりました。

【ゼロ申】
LEC講座が始まる前に独学でゼロ申を解いていた為、英語ができない私にこの試験はハードルが高いのではと散々悩みました。
しかし貨物分類講座を受講してから正解する問題が増え、英語が分からなくても何とかなりそうだと持ち直すことが出来ました。

10月から解き始め、1月には3周目を終えその後はLECの申告書問題と過去問のみで勉強しました。2月以降解いていない理由ですが、過去問と比較すると計算結果が割り切れないなど、少し系統が異なる気がした為となります。

【みこ会】
〜過去問解説〜
出題当時は正しかったけれど、現行の法律では正しくないという解説を読んだ時に手厚いサポートに感動しました。
みこ会の解説がなければ、出題当時の答えで丸つけをして、答えの根拠が分からず混乱していたと思います。
〜課税価格の決定テキスト〜
どの教材よりも詳しく、分かりやすくまとまっています。
通関実務科目への影響が大きい為、早いうちから繰り返し読む事をおすすめします。
〜みこ会アプリ〜
会社の休み時間など、隙間の時間はみこ会アプリで過去問を解きました。
分野ごとに解く事ができるので、苦手分野をみつけやすいです。

【過去問】
過去問は見直しを丁寧に取り組みました。
間違えた箇所は必ずテキストに戻り、前後の内容含め復習を行いました。
間違えた問題から少し文章が変わったとしても対応出来るように、前後含めての復習がとても大切です。

【模試】
関税協会とLECの2社の模試を受けました。

関税協会は本試験に難易度が近いように感じました。
問題を解いていて、体感でそれぞれ+10%は高い点数がとれていると思っていた為、曖昧または間違えて覚えている項目が少なくとも10%分ある事がわかりました。
その為、試験1ヶ月前はここで間違えた問題を中心に細かく見直しを行いました。

LEC模試はとても難しかったです。思うように点数が取れなくて落ち込みました。
点数が低かったひとつの理由が、問題を解くことに慣れてきて、問題文を読み飛ばす癖がついていたことです。
LECの模試は、今まであまり気にしていなかった解答順序について注意書きがありました。それを見落とし、芋づる式に不正解になってしまいました。その後は問題文を軽く読み飛ばす癖が無くなり、注意深く問題を読む癖がついた為、模試で失敗して良かったです。

また私は、関税協会の模試でも単純で大きなミスをしています。
在宅受験にもかかわらず緊張から今まで一度もした事がないミスをしてしまい、気づいた時に悔しくて思わず涙が出ました。一年に一回しか本試験はありません。大事な試験で思わぬミスをしないよう、試験の雰囲気に慣れる為に模試を受けることをおすすめします。

【まとめ】
LECの講座とみこ会でかなりの出費でしたが後悔はないです。
未経験、ゼロスタートの私はどちらかが欠けていたら合格までに倍以上の時間を要したと思います。また1年間勉強を継続するにあたって、Twitterで通関士受験生の皆様と繋がっていたことが大きなモチベーションになりました。同じ目標を持つ人が頑張っている姿は少し焦ると同時に、やる気が出ました!

この1年、とても濃い1年でした。いつでも頭のどこかに通関士試験がありました。
書きたいことは沢山ありますが、上手くまとめられないのでここで終わりとさせていただきます。これから受験を考えている皆様に何か一つでも参考になれば嬉しいです。