モカ美 さん(35歳 貿易事務 2022年度合格 受験回数1回)
【学習時間】
・勉強開始時期 2021年10月
・総勉強時間 約350時間
2歳の双子がおり土日もほとんどまとまった時間はとれず、基本的に夜子供の寝かしつけ後に勉強していました。フルタイムで仕事をしているので怒涛の毎日を過ごす中、夜は子供と寝落ちすることがしばしば。目標は500時間でしたが、全然予定通りに行きませんでした。
【使用教材】
・LEC必勝コース
・ゼロからの申告書
・計算ドリル
・ヒューマンアカデミー過去問題集(ヒュー青)
・みこ会
【受験動機】
約二年間の育休から復帰し、子供の体調不良や急な発熱で早退やお休みを繰り返す中、もし今の会社を辞めることになったら再就職は難しいのではないかと危機感を覚えました。
そこで、貿易系唯一の国家資格である通関士の資格を保有できれば保険にもなるし、今の社内では数名しか有資格者がいない(全員資格保有条件からの経験者採用)ので、合格すれば社内で自分の価値が上がるだろうことを狙って受験を決意しました。
【通信講座の検討】
INVOICEは仕事で見慣れており、ある程度インコタームズも理解していましたが、本屋で参考書をチラ見見た際にボリュームの多さと難易度に白目になったので、早々に独学を諦めて通信講座を受けることにしました。
各社検討した末、
①講義開始が他社より早い
②SNSでの口コミ評判が良い
③実務対策が多い
上記の理由からLECを選びました。
早期割引や輸出入会社の従業者対象の割引、ハロワの教育訓練給付制度利用による還付などをフルで利用し、LECの通関士で最も高額の必勝コースでしたが10万円以下におさえることができました。
初学者向けに大変わかりやすい内容となっており、覚え辛い部分や紛らわしいところを講座の中で先生が何度も繰り返し教えてくれるので、受講するためのお金と時間がある方にはオススメです。私は我が家の経理財務担当である夫に通関士の資格を取るメリットをプレゼンし、家計から受講料やその他テキスト代を捻出しました。
【前期】
ほぼ毎日講座を1〜2回分視聴し、終わった分野からヒュー青で問題を解きました。ヒュー青は過去問をより複雑にしていて難易度が高いのですが、その分力はついたと思います。
ヒュー青は分厚すぎて使いづらいため、アイロンで背表紙を温めて糊を浮かせて単元ごとに切り取り、分冊して使いました。劇的に使いやすくなるので紙派の方には是非やってみてほしいです。
そして寝落ちから生還しても家事が溜まりすぎていたり疲れていて講義を聞く気になれない時は、ちょこちょことみこ会アプリをするという日々を過ごしました。
【中期】
中弛みの時期がありながらも何とか講義を視聴して問題を解き、模試を受ける8月には三科目とも過去問で6〜7割とれる力はついていました。しかし過去問はアプリをやっていれば答えを覚えてしまった問題もあったりするので、それで6〜7割では全然不十分です。
実際、ふたつ受けた模試は関税法と実務の二科目とも6割に届きませんでした。特に実務は最初に手をつけた申告書で大コケして時間内に全問終わらず、ひどい点数となりそれなりにショックを受けました。
【後期(9月)】
みこさんに半泣きで模試の結果を踏まえた勉強方針の相談をすると、『模試で関税法それだけ得点できていて、実務も弱点がわかったのなら大丈夫です』と予想外にポジティブな反応を頂きました。
そして実務の進め方についていくつか対策を提案頂き、他の二科目も必ず毎日やるようにとの指導を受け、残りの1ヶ月で実務の申告書と計算問題をやりまくりました。
必勝コースに入っていた、PowerUP申告書、計算編が実務の底上げを担ってくれました。56回本試験で申告書と計算問題を全問正解で乗り越えることができたのは、この教材をやり込んだお陰だと思います。近年、みこ会タイアップでこの講座だけでもお安くなったりしているようなので、実務を固めるためにこの講座だけでもとるのがオススメです!※LECのまわし者では御座いません。
申告書や計算問題は初見で解けなかった問題に付箋を付け、次に正解しても敢えて付箋はとらず、3、4周しました。
関税法等はヒュー青に同じく付箋をつけ、2回連続正解するまでは付箋をつけたままにし、一年で4〜6周ほどしました。
ゼロ申と計算ドリルはそれぞれ3周ほど行いました。
【試験直前】
9月は何度か夫に協力してもらい、土日どちらかは外出して自習室などで朝から夕方まで勉強し、ラストスパートをかけました。直前期はいよいよ試験が迫ってきた緊張感もあり、集中力も増し増しになります。
しかし試験2週間前に子供が保育所で風邪をもらってきて1週間自宅保育となり、録に仕事も勉強もできず二人分の看病に明け暮れ、やっと子供が回復した試験1週間前には私までやられて数日に及ぶ夜間発熱に苦しんだりもしました。幸いコロナではなく試験2日前には解熱して受験でき、模試E判定を覆す力を本試験で発揮することができました。
私的に効果的だと思ったのは、9月は過去問より模試の問題を何度も繰り返したことです。55回のLEC模試をメ◯カリで手に入れており、それも関税法は3周行いました。本試験より模試は難しめなので、関税法の細かいところは教科書で振り返りながら詰め込みました。
【総括】
独学で合格される方も多いと思いますが、理解が深まる・安くないお金をかけることで退路を断てる・効率的に学習できる という点で、講座をとるメリットは大きかったです。
そしてみこ会。基礎的な学習をLECの講義で一通り終えたら、業法はアプリで過去問を繰り返すだけで本試験8割とれました。
解答全てに解説がついているため、答えの丸暗記にならず効果的だと思います。
【感想】
一生物の通関士試験合格証もですが、イヤイヤ期真っ盛りの子供たちと慌ただしい日々を過ごす中、一年かけて自分なりに真剣に取り組んだ末に合格できたという経験こそが、私にとっては最も誇らしいです。
狙い通り、合格したことを上司に報告したら予想以上に驚かれ(受験表明はしていませんでした)、業務で全く関わりのないえらい人たちにも話が回り、社内地位を向上させることができました笑
近々通関士登録予定で資格手当もつくこととなり一層忙しくなりそうですが、万が一の転職のためには実務経験があるとより有利であると聞くので、子供のためにも頑張りたいと思います。
合格することできっと様々な道が開けるはずです。
ぜひ最後まで諦めず、合格を勝ち取ってください^ ^