Chichiki さん(20代男性 東南アジアの日系商社(現地採用) 2021年度合格 受験回数1回)
【はじめに】
私は海外から2021年の通関士試験に独学で挑戦し、一発合格しました。
今の時代、世界中のどこにいても資格試験に挑戦できると思います。
今後、海外から通関士試験に挑戦される方へ何か少しでも参考になればと思い、合格体験記を書かせて頂きました。
【プロフィール】(通関士試験の受験決意時)
20代後半(男)、東南アジアの日系商社で現地採用として勤務
英語力:TOEIC600程度、通関業務:未経験
【通関士試験の受験を決めた理由】
・30代での日本での転職活動に備えるため
→海外で現地採用として働いており、将来的に日本に本帰国した際には、転職活動が必須になるため、貿易関連の仕事で少しでも好条件の仕事を得たいと思った。
・コロナ禍でできた空き時間を有効活用するため
→新型コロナウイルスの影響で、勤務先の在宅勤務の導入や政府の外出規制によって旅行へ行くことが難しくなり、せっかくできた時間を有効に活用しようと思ったため
【使用機器など】
・iPad (無印・第8世代)
→電子書籍化されているテキストを読んだり、過去問を解くのに使用
・Apple Pencil (第1世代)
・Good Note 5 (ノートアプリ)
→実務の過去問を解く際にはGood Note 5のSplit View機能を使い画面を2分割し、左側にInvoice、右側に実行関税率表を表示し、勉強していました。
【使用教材】
〈テキスト〉
・ヒューマンアカデミー 完全攻略ガイド(Kindle版)
・みこ会 課税価格の決定(原則編)
・みこ会 課税価格の決定(例外編)
〈問題集〉
・ヒューマンアカデミー 過去問題集(Kindle版)
・ヒューマンアカデミー 通関実務 集中対策問題集
・日本関税協会 ゼロからの申告書
・日本関税協会 計算ドリル
・日本関税協会 関税評価ドリル
・通関士試験過去問 過去10年分
〈その他〉
・貨物分類カード
・L E C 模試
→海外発送が可能です。
・Studyplus
→勉強時間の記録に使用
【勉強方法など】
私の場合は平日2時間、休日4時間を目安に勉強しました。
総合計勉強時間は800時間です。
問題集、過去問はすべて最低5周以上やりました。
勉強の進め方:
最初の方は、テキストを一通り読む→問題を解くを繰り返し、ある程度、知識がついてきたなと思ってからは、ひたすら問題を解いて分からないところをテキストで調べて理解を深めるという流れで進めました。
常に教科書を詰め込んだipadを携帯し、仕事の休憩時間や、旅行先へ移動する飛行機の機内などでも勉強し、すきま時間を有効活用しました。
復習:
よく間違える問題は、スクショしてノートアプリに貼り付けて、自分なりの復習ノートを作って勉強していました。
【勉強を通して感じたこと、気持ちの変化など】
とにかくまずは500時間勉強をすること。これに尽きると思います。
私の場合は500時間を超えたあたりから、勉強が楽に、そして楽しくなりました。
〈勉強時間が500時間を超えた後の変化〉
・基本的に、初めて見る問題はほぼない
・分からない問題より分かる問題の方が圧倒的に多いので、問題集1冊がすぐに終わる
→私の場合は3回連続で正解できた問題は確実に解ける問題とみなして飛ばしていたので、最後の方は2日で問題集を1周できていました
【通関士試験後の進路など】
上場企業の通関部に就職が決まりました。
就職活動をして感じたことは、企業の担当者から通関士資格が想像以上に高い評価をしてもらえること。通関の知識があるという証明になることはもちろんですが、仕事に対して前向きに努力をすることができるという証明にもなると思います。
【さいごに】
海外からの挑戦は日本での通学講座を受けられないというハンデがあるため、不安になることも多いと思いますが、海外でのアドバンテージもたくさんあると思います。通関士試験は世界中のどこにいても独学で充分挑戦できる試験だと思います。勉強時間が500時間を超えたあたりから、劇的に勉強が楽に、そして楽しくなるので乞うご期待!