英語力0でも合格できました

のぞ さん(20代女性 会社員(サービス業) 2020年度合格 受験回数2回)

英語力0でも合格できました。3単元のSすら覚えてないです。笑

ただ試験でよく出てくる単語は覚えておく必要があります。

その為には過去問を何回も何年分も解きました。

【2018年秋】

当時転職を考えており、資格を一切持っていないので「何か取っておこうかな~」と軽い気持ちで本屋さんに立ち寄りたまたま通関士というテキストを発見し「面白そう」と思い通関士についてネットで調べました。貿易業界で唯一の国家資格にそそられ、お金と時間に少し余裕があったので資格の学校に通うことにしました。

【2019年秋】

1年弱学校に無遅刻無欠席で通いましたが、結果は惜しくも実務が1点足りず不合格になりました。不合格と分かってからしばらく落ち込んでいましたが、気持ちを切り替え2020年は絶対に合格すると誓い再度勉強を始めることにしました。

1年目の敗因は実務の対策不足です。

【2019年12月から2年目スタート】

12月から少しずつ勉強を開始しました。

7月までに過去問10年分5回転をする目標を設定し、

勉強しない日を作らないこと、1日5分でも良いから勉強することを意識しました。

(7月までに・・・というのは結果無理でしたが、実務は9月中に5回転できました)

【使用教材】

・2019年TACテキスト(業法、関税法、定率法)

→毎日5分以上目を通す

・2019年TAC貨物分類ノート

→毎日1類以上目を通す

・2020年TACスピードマスター

→3周、不安なところはもう1周

・関税協会計算ドリル2019

→本試験レベルは5周、その他3~4周

・関税協会ゼロからの申告書2020

→3周、不安なところはもう1~2周

・ヒューアカ通関実務

→3周、不安なところはもう1~2周

今年はLECの通関実務パックを申し込み、計算・申告書のテキストを主に使用しました。

【通関業法の勉強】

2年目通関業法の勉強を始めたのは模試直前の8月でした。TAC通学時に使用していたテキストを通学・休憩時間に読み、あとは過去問を解き復習しました。

暗記科目ですが、3科目に比べ覚える範囲はそこなで広くないので、過去問を解いて8割取れれば大丈夫かと思います。また基本通達からの出題も多いので目を通しておく必要があります。過去問を解けば分かるのですが、同じ問題が何回か使われています。ただ法改正に注意が必要で、業法は過去3年分、多くて5年分を解けば十分だと思います。私の場合は過去5年分を1周し、3年で十分な事に気づき、過去3年分を3周しました。

【関税法の勉強】

2年目の勉強を始めた12月から通勤時間にテキストを読みインプット、仕事の休憩時間にスピードマスターor過去問でアウトプット、これを8月くらいまで続けておりました。2年目ということもあり予備知識があったので、インプットは隙間時間を活用して行っていました。

外為法は覚えようと思うと結構大変かと思うので、関税法の過去問を解いて7~8割取れて余裕がある人は取り組めば良いかなと思います。ただ完全に捨てるのではなく、「輸出許可・承認の有効期限は6月」「無許可で輸出した場合3年以内の期間を限り輸出等を禁止」など数字は覚えておいた方が良いでしょう。過去問を解けばだいたい出題される範囲や傾向が分かります。

課税物件の確定時期・適用法令・納税義務者、納期限・法定納期限は完璧に覚えました。たまに「あれこの法定納期限って何だっけ?」という時があったのでトイレに印刷した紙を貼ったり、持ち歩きように印刷したりいつでも見られるように工夫しました。

今回の試験でも第1問、第2問に出題されたのでラッキー問題に思えました。ここで10点確保は確信できましたから残りの問題も余裕を持って解答できました。

過去問は10年分を3回(直近3年は4回)解き、8-9割取れるようになりました。最初、間違えた問題はノートに貼り付けていましたが、貼り付ける時間がもったいない事に気づき、間違えた問題のページ(A4)をダブルクリップで止め持ち歩き、当日試験会場にも持参しました。毎年同じような所から出題されていますので、とにかく過去問を解いて合格点以上取れるまで何回も何回も解きましょう。

【通関実務の勉強】

1年目は実務の勉強不足でした。課税価格の条文を丸暗記していた為、文章に囚われすぎて実質的な判断が出来ませんでした。また過去問をあまり解いておらず合格点に達しないまま1年目は試験に挑んだので2年目は実務に重点を置きました。TAC通学時に使用していた貨物分類ノートは試験直前期まで毎日1類以上目を通すようにし、「この貨物がどの分類なのか」を判断できるよう意識しました。

ヒューアカの通関実務問題集の後ろのページに関税定率法基本通達が載っているのですが、とても役に立ち、計算問題で分からないところがあれば通達を見て理解しました。とても大事な通達なのに1年目はこの通達に殆ど目を通しておらずとても後悔しました。というより知らない事だらけで恥ずかくなりました。基本通達の文章を丸暗記するのでなく、計算問題で問われた時にどう置き換えられるか理解するのが大事だと思います。

申告書問題の対策はとにかく数をこなすことを意識しました。私は英語が得意ではなく英語が出来る方より申告書・タリフを読むスピードが遅いと思うのですが、過去問や実務・申告書問題集を解いていくうちに見た事がある貨物の名前や英単語は自然と分かるようになり、貨物分類の知識で少しずつスピードが上がってきました。類注を知っているか知らないかでスピードも変わってくると思うので、問題に出された類注は覚えるよう心掛けました。

過去問は10年分を5回解き、関税法同様8-9割取れるようになりました。

【模試の成績】

・関税協会

通関業法45点

関税法44点

通関実務29点

30位857人中 C判定

・LEC

通関実務30点

関税法41点

通関実務28点

13位/258人中 B判定

1年目学校で受けた模試は実務が10点くらいでした。

その時に比べ確実に伸びており、自信に繋がりました。

【9月~試験1週間前】

8月までの生活は仕事の日は朝5時に起床し、起きてから1-2時間勉強、通勤・休憩時間に勉強するのみで、夜は一切勉強していなかったので、9月からは仕事終わりにも勉強していました。模試の成績で合格圏内だけども、やはり実務が油断できない点数なので、実務の過去問・ゼロ申・ヒューアカ実務問題集・LEC申告書をフル活用し、〈6:3:1=実務:関税法:業法〉を意識して実務ばかりやるのではなく、申告書を数問解いたら関税法・業法の過去問を解く、また申告書を数問解く、その繰り返しで取り組んでいました。

【試験1週間前~前日】

朝3時起床、夜8時就寝という生活で、仕事も有給を使い休みました。申告書問題は1日多い日で12問解き腱鞘炎になるくらい手を使いました。

【試験当日】

当日は朝4時に起床し、気合を入れる為に私はバッチリ化粧をして臨みました。

集合時間の1時間前には会場に着くように家を出発しました。キャンパスが予想以上に広くやや迷ってしまいました。時間に余裕を持って試験会場に着くことをオススメします。

当日はテキストを読み返すことはせず、何回も間違えた問題やなかなか覚えられない条文を印刷した紙を持っていき見返しました。

2年目ということもあり緊張は全くしていませんでした。ただ関税法の途中で体調不良になり、お昼ごはんを食べても治らず、3科目目の実務が始まる直前に試験管に体調が悪い旨を伝え、本部に薬があるとのことでしたので試験官と一緒に本部へ行き薬を頂きました。(救急箱があり各症状の薬がありました)

実務の試験中に薬が効いてきたので何の問題もなく解くことができました。

今年の実務は消費税の問題が出題され、私は解き方を知らなったのですぐ他の問題にとりかかり、消費税の問題は捨てました。他の問題の点数を確実に取ることが大事だと思います。

今回の実務の輸出入は比較的簡単であり、類注を見落とさず各品目を分類できるか、通関士として当たり前の事を問われている問題に感じました。

最後に余談ですが、私はお酒が大好きで毎日飲んでおり、試験1週間前まで飲酒しておりました。夜は直前期までほとんど勉強しておりません。そのかわり朝、通勤、休憩等の隙間時間を上手く活用し勉強していました。あと量より質重視なので週間・月間の勉強時間は意識していなので分かりません。社会人でも時間を有効に活用すれば必ず合格できます。