A さん(20歳女性 大学3年生 2019年度合格 受験回数1回)
私は昨年の10月から通関士試験の勉強を始めました。
初めての国家試験勉強だったので何処の教材を使うかを色んな人に聞き、まず始めは価格帯も安くて素人でも読みやすいテキストを出している通信講座のForsightさんの教材を使うことにしました。
しかし年末までは大学の試験勉強も重なり中々通関士試験の勉強に多く時間を割けずにいましたが、それでも毎日テキストを読み込んだり付属のDVDを見たり問題を解いたりとコツコツ勉強することにしていました。眠くて疲れている時も必ず1ページはテキストを読むようにしていました。
年が明けてからは、本腰を入れて春休みまでには関税法、定率法、実務の一通りを終わらせました。
3月からは、本試験の過去問も解き始めました。始めはあまり点数につながりませんでしたが、本試験の形式に慣れるためにも解いていました。
5月からは大学での通関士試験対策講座も受講しました。基本の復習をするための時間だと思って、毎週2回受け続けました。周りの学生たちに負けないようにと思いながら勉強しました。「絶対一発合格してやるからな!」と思い、日々の勉強に打ち込んだのを今でも覚えています。この時の平日の平均勉強時間は大体1日6時間以上だったと思います。休日には10時間を目標に勉強していました。
8月からはずっと苦手だった実務の対策を始めました。独学ではなかなか対策しづらく、理解するのも難しい科目ではありますが実務で点数を取らないことには合格はあり得ないので何とか試験対策がしたいと思い、TACさんの通関実務ダブルパックという講座を受講することにしました。私はこの講座が1番自分の通関士試験合格に役立ったと思っています。TACさんがこの講義で使っている問題集がかなり良問揃いで、解くたびに何処が自分は理解できていないのか?を知る事ができました。と言っても良問なだけ、難しい問題も多く何度も間違えましたが、全ての問題を完璧に理解するまで何度も何度も繰り返し解き直しました。
このようにして計算問題は段々得意になりましたが、申告書問題は最後まで私の苦手なところでした。関税協会さんの模擬試験やTACさん、LECさん、Forsightさんなどの模擬試験は全部受けましたが、殆どの申告書問題で合格点には届きませんでした。
輸出申告書は得意になりましたが、輸入申告書だけは得意とは言えませんでした。「このままじゃ、本試験で難しい輸入申告書問題が出たらわたし危ないかも。。」といつも思っていました。
そのような不安を抱えながらも試験当日まで、模擬試験問題や過去問を何度も何度も解き直す勉強を続け、コツコツと時間を重ねていた結果、自ずと1日当たりの勉強時間は10時間を超えるようになりました。
そして日々の勉強の中で分からないところは直ぐにみこさんに質問をし、丁寧に教えていただいたおかげで自信にもつながりました。 このように日々を過ごしながら試験当日を迎えました。
当日は案外緊張せずに試験会場に向かう事ができました。というのは自分でも嫌というほど勉強してきた事が自信になっていたからだと思います。そして、三科目とも着実に解いていく事が出来ました。
実務に関しては、自分でも呆気にとられるくらいの基本的問題ばかりで、苦手だった輸入申告書も更々と解けました。試験終了後、持てる力の全てを出し切る事ができた試験だったなと確信しました。
本試験次の日には、各予備校さんが解答速報を出してくれるのでそれを見ながら自己採点しました。大学の友人についていてもらいながら、順調に丸つけをし、実務の得点が合格基準を超えた時にわたしはオロオロと泣き出してしまいました。この時が1番嬉しかったです。
といっても合格発表は11月の末であるため1ヶ月半くらい待たなくてはいけないので少しモゾモゾした気持ちを引きずることにはなりましたが、 合格発表当日は案外ラフな気持ちで官報を確認しました。
有難いことに名前が載っていて、急いでお世話になった家族や友人に報告し感謝の気持ちを伝えました。
合格した今、私が思うことは、何事もガッツと継続力で自分の夢を叶える事ができるということです。もちろんその夢は多くの人の支えもあって叶えることができます。 私はこれから就活ですが、この通関士試験の勉強で育てることができた自らのガッツと継続力を活かして、お仕事も頑張っていきたいと思います。