自分に必要な勉強を

倉井 さん(30代男性 会社員 2019年度合格 受験回数3回)

会社から通関士を取れと言われて3年前に始めまして、仕事が忙しかったのと家庭の揉め事があったのとで(祖父の介護が始まりました)勉強時間が捻出できずにいたこともあって、1年目2年目は受かりませんでした。

まあ自分の事情なんて人それぞれでして、皆何かしら事情を抱えているもので、こういうのも言い訳と言えば言い訳になるのですが、勉強時間が取れないのに受かる試験ではないのも事実な訳でして、そこは何とかしないと精神論では進まないでしょう。

それでですね、3年目のときあたりで働き方改革とうるさく言われたので会社の体制が変わりまして、業務の見直し・残業の減りとなり、祖父の介護の方も落ち着いたこともあって、ようやく時間が捻出できるようになりました。

1年目は独学、2年目は学校に通ったのですが、学校に通うのがしんどいし独学で合うと感じたので3年目(今年です)は独学に戻しました。

1年目2年目とも関税法で数点差(うろ覚えですがどっちも2、3点だったかと記憶)で落ちまして、実務はクリアしていました。

3年目は五月からだと記憶してますが勉強を始めて、もうあと何回も引きずるのも嫌だから今年は受かろうと思いまして、会社命令で嫌々始めたことではありますが、手当も出るしここまでやったら自分の力もはっきりさせてやろうかとの思いがありまして、本気出しました。

関税法で過去二回落とした理由は勉強不足しかなかったし、実務に苦手意識もなかったし、勉強方針は変えずに時間だけ増やしました。

九月までは実務3:関税法7の時間を掛けてやり、八月半ばには両科目いけるだろうと感触を感じたので、模試も受けませんでした。

九月からは通関業法2:実務3:関税法5くらいの時間にして、通関業法を追い上げました。

十月の試験当日は焦りもなく、今回はいける!とそう感じて臨んだので、浮かれてつまらない見落としをせぬよう自戒して試験場へ。

想定外のアクシデントもなく、無事合格致しました。

読み返してみると淡々とした体験談になってしまいましたが、自分では心の葛藤も3年あったし、大変でした。受かってよかったの一言です。

3年目の勝因としましては、時間がとれたこと、方針を間違えなかったことが大きいのではないかと。

実務に苦労される人が多い試験だと言われておりまして、事実、自分の会社で受けた人も口を揃えて実務勝負と言っていましたが、自分はそんなに苦手意識がなく、それよりも関税法に苦手意識があり、1年目2年目ともそれで落としていましたし、3年目は関税法に時間をかけて勉強しました。

自分の苦手意識はどこにあるのかと考えて、流されることなく自分に必要な勉強をしないと、1年目2年目の私のようになってしまうので、考えて方針をつくってほしいというのが皆さんに声を大にしてお伝えしたいことです。

長丁場でだれがちな試験です。月並みですが、これから受験される方は頑張ってください。