失敗には訳がある

こんにちは。

私が開催する「みこ会」には、複数回受験生も多く参加されているのです。

で、今までの失敗の原因を自覚されている方はとくに問題ないのですが、少なからず、自覚のない方もおられます。

とても頑張って勉強したのに、なかなか最後の壁が越えられず、点数が安定しない、これ以上どうしたらいいのか分からない、ここが自分の限界なのではないか…とご相談にこられることがよくあります。

でも!

お話を聞いてみたり、質問をいくつか受けたりしてみると、大抵はっきりした原因があります。ご本人の自覚がないだけで、それは決定的にまずいというところがあったりします。

さすがに、いくら方法を変えても全く訳が分からず合格には程遠いというケースの場合は、どうしようもないことがよくあります。けれども、あと一歩のケースに当てはまる方は、何か詰めの甘いところがあります。

そこで、私がご相談を受けた中でわりとよくあるパターンをいくつか挙げてみますね。心当たりのある方は、注意して勉強されてください。

1 文章を自己流解釈する

問題文や資料、解答解説に書いていることを素直に読まずに、一旦自分の理解しやすい言葉に置きかえて理解したり、省略したりするパターンです。

これは結構多くて、とくに、通関実務でもう一歩という方によく見られます。日本語理解の問題なので、読解を要求される申告書や課税価格の計算で、間違った読み方をしてしまうからでしょう。

そして、このパターンの方は、自覚がないことが多いのが特徴です。自分の中では正しい日本語解釈だと思っているので、気づきにくいのです。

この場合は、ちゃんと受験指導ができる人に頼って、問題演習で間違えたところやなぜそう考えたのかを質問するようにしてみてください。いくつか質問を繰り返すうちに、間違え方の特徴が第三者目線で見えてくるので、そこを指摘してもらいましょう。

2 実力の把握をしていない

ゴールは本試験なのですから、本試験当日に全科目が合格ラインに達するような計画を常に立て続けるべきです。

そして、それぞれ進度や向き不向きは異なるのですから、ただ学校で言われたことやスケジュールに乗っかっているだけではなく、自分用にカスタマイズした計画に沿って勉強することが大切です。

これが出来ていないパターンの方は、勉強時間の配分が不適切なことが多く、十分実力がある分野にいつまでも時間を割いたり、足りていない分野に適切な時間が割けていなかったりします。

そのため、十分に時間を割いたところは取れていても、足りていないところで落としてしまうのです。

簡単だと思っていた分野を油断して落とした、という結果になりがちです。難しいと自分で感じたところは時間を取って勉強するからです。

常に、自分の実力を把握して、ゴールまでの計画を修正していきましょう。何も、毎回いちいち完璧な計画表を作らなくても大丈夫です。ここ弱いから少し勉強時間を増やそう、というような意識ができればよいのです。

3 過去問分析が雑

過去問は本試験の傾向そのものですので、過去問分析を丁寧に行い、そこに沿った対策を行うことは資格試験の鉄則です。

しかし、ここを理解しておらず、過去問分析が甘いパターンもよく見られます。

このパターンの方は、問題演習や使用テキストの数を増やしたり、やたら難しい演習をこなせば近道になると考えていることが多いです。

試験の傾向は易しい難しいといった単純な軸だけで語られるものではなく、頻出の分野、その試験独特の解釈、得点戦略など様々な事情を考慮して決まります。そこから得た情報を元に重要部分から順に固めていくことで、必要な実力をひとつひとつ積み上げるのが王道となります。

このパターンの方は、傾向に沿った基礎が固まっていないので、分量をこなしているわりには、簡単な基礎問題をぽろぽろと落としがちです。どこが重要部分や確実に得点できる部分なのかの意識が弱いまま勉強しているからです。

過去に出たことがある、あるいは過去問をベースに考えれば答えが出るような問題でも、そのことに気づいていないのです。

なのに自分では分析できていると思っていることもよくあるので、上手くいっていないようでしたら、1人で抱え込まずに指導してもらいましょう。

他にもいろいろあるのですが、代表的なものだとこういったところです。

みこ会では、方針に悩んだ方に向けた個別相談も受けているので、行き詰まっている方はぜひご参加ください。

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