夢を追いかけて

クルンテープ さん(20代 男性 物流センター勤務 2024年度合格 受験回数2回)

【はじめに】

 私は海外に興味があり、学生時代から通関士として働くことが夢でした。新卒で物流会社に入社したのですが、希望の通関部門に行くことはできませんでした。会社の制度で「通関士」の資格を取得すれば通関部署へ異動ができるというものがあったため、自分の夢を追い、毎月40時間残業しながらも勉強に励むことにしました。

【1回目の受験(2023年)】

 2023年は5月に完全独学スタイルで学習を始め、ヒュー赤を読む→ヒュー青で演習を繰り返す形で勉強しました。通関業法と関税法は暗記を頑張り、なんとか合格点を超えました。しかし、通関実務は申告書の解き方も理解出来ておらず、全く歯が立ちませんでした。

本試験2023年

業法39/45(86%) 

税法37/60(61%)

実務18/45(40%)

 1回目の受験を振り返って感じたのが過去問演習をすること自体の難しさと質問できる環境の必要性でした。数年分の過去問と解答は誰でも税関のHPから入手できますが、解説を入手することが難しかったです。また、わからないことがあっても、参考書を読んで「たぶん、こういうことかな?」と中途半端な理解しかできませんでした。一方で、中途半端な理解でも2科目は合格点を取れたので、過去問と質問できる環境の2つを整備できれば合格できそうだという手応えもありました。

 2回目の受験に向けてこれらの課題を解決する方法をネットで調べたところみこ会にたどり着き、入会を決意しました。

【2回目の受験(2024年)】

 2回目の受験は1月から本格的に学習を開始しました。

・通関業法

 みこ会アプリとヒュー赤での対策を基本とし、たまに過去問を解くという流れで学習しました。通関業法に割いた時間はあまり多くないですが、アプリを使って毎日少しの時間でも触れるようにしていました。

・関税法

 基本的にはヒュー赤を読んでヒュー青で問題演習、スキマ時間にアプリで勉強というように対策しました。ヒュー赤の隅に小さく書いてある「ワンポイントアドバイス」も重要だったりするので逃さないように隅々まで読むことを意識してインプットを行いました。加えて、法改正や教科書では説明が薄い分野はみこ会記事を何度も読んで頭に入れていました。

・通関実務

 1月から3月までは過去問8年分の申告書と計算問題だけをひたすら周回してました。基礎を固めるべく、みこ会の解説を隅々まで読み、答えが合っていたかどうかだけでなく解答のプロセスを理解しているかを確かめながら取り組みました。その後は申告書についてはゼロからの申告書(ゼロ申)を、計算問題については計算問題ドリルを使用して対策を行いました。

 ゼロ申は最終的に2周したのですが、1周目は項数が過去問より多かったり、計算が複雑だったりするなど大苦戦し、1問に1時間かかっていました。しかし、苦戦しながらも解き続けていくと項数の多さや計算に慣れてきて、2周目では1問30分以内に解けるようになりました。ゼロ申を2周できたことで過去問レベルの申告書では失点が大きく減りました。

 計算問題ドリルについては税額の計算についてはレベル3まで、課税価格の計算はレベル5まで取り組みました。税額の計算をレベル3で止めた理由としては、レベル4以上が私にとって難しすぎたからです。レベル4の加算税の問題でわけがわからなくなり、みこ先生に質問しまくっていたところ、先生より「過去問の傾向的に加算税の難しい問題は近年出ていないから無理しなくてよい」とアドバイスを受け、レベル4以上を解くのを辞めました。結局、本番でも加算税の計算は出なかったので辞めといてよかったです。(みこ先生止めていただきありがとうございました🙇‍♂️)

計算問題ドリルに関しても演習量をこなせ、出題のパターンと解法を頭に入れることができたので取り組んで良かったと感じました。

・模試

 模試は全て会場受験で関税協会、TAC、TAC直前模試の3つを受けました。模試を受けた目的は「会場に慣れること」、「初見の問題を解くこと」の2点でした。

 会場への慣れについては、3回も会場で受験したので、普段と違う椅子や机、他の受験生がいる環境にも慣れることができました。また、時間配分を確認したとともに、難しい問題は捨て問にするなど本番のシュミレーションをみっちり行うことができました。

 もう一つの目的である初見の問題を解くことについては、初めて見る問題を解いたことにより、課題が明らかになり、自分の実力を客観的に知ることができました。本番までの期間で自分が得点源にしたい分野で落としてしまった部分を重点的に見直しました。

・本試験

 最初の業法は会心の出来ではないものの6割は超えただろうなという手応えがありました。しかし、税法が全く手応えがなく、「終わった」と思いました。税法で落ち込みながらも実務はなんとか自分を奮い立たせて解きました。実務は、近年の過去問と傾向が変わっていたり、初見の出題パターンもありましたが冷静に解けなさそうな問題は捨て、解けそうなものに時間を割いて食らいつきました。試験後は関税法でやらかしたと思ったので落ち込みました。

 数日後、予備校の解答速報をもとに自己採点を行いました。不安だった関税法の解答が予備校ごとに異なり、それ次第で私の得点も 34〜36点と定まらなかったため、11月の合格発表まで落ち着かない日々を送りました。そのため、合格発表の日に自分の番号を見つけた時も「嬉しい」というよりも安堵の気持ちが大きかったです。

最終的な得点は↓でした。

業法43/45(95%) 

税法36/60(60%)

実務32/45(71%)

【最後に】

 通関士試験に合格したことにより、希望していた通関部門に異動できることとなりました。学生時代からの夢を叶えることができ、とても嬉しいです。

 最後に、合格を手にできたのもみこ会のコンテンツ並びに先生のご指導無しでは得られなかったと思います。ご指導いただき、本当にありがとうございました。