いっちー さん(40代 女性 通関業務経験なし 2023年度合格 受験回数1回)
【受験当日】
当日の自己採点
通関業法35/45点(77%)
関税法43/60点(71%)
通関実務38/45点(84%)
【総勉強時間】
660時間(6月~9月の4カ月間で)
【使用教材】
1 フォーサイト通関士スピード合格講座教材一式
2 過去問(ネットで無料)
3 みこ会(課税価格の決定テキスト・過去問アプリ・会員限定記事)
4 LEC貨物分類講座
【受験しようと思ったきっかけ】
以前フェアトレード商品の生産管理をしており、少し輸入に関わりました。その後は語学サービス会社勤務でしたが、今後は英語だけでなく何か専門知識を身につけたいと思い、3月末で退職し通関士試験に挑戦することに。10月の本試験までの半年間働かず勉強だけなので一時的に収入は減りますが、スキルアップのための自己投資と考えました。諸事情で勉強開始が6月となったので実質4カ月間の勉強期間でしたが、一人娘を育てるシングルマザーで、余裕はないため必ず1回で合格しようと決めました。
【教材について】
ネットで通信講座各社を調べ、低価格でも評判の良かったフォーサイトの通信講座にしました。(ひとり親家庭自立支援給付金制度で受講料の60%還付あり!20%還付のハローワークの教育訓練給付制度よりお得です。)他の教材には手を出さず、ひたすらフォーサイトの教材を使い倒して合格するぞと意気込んでいました。
【みこ会に入ったきっかけ】
関税法⇒通関業法の順にフォーサイトの講義動画を見てテキストと問題集を1周やり、通関実務に手を付けて愕然としました。解説が少なすぎて理解が全く追いつきません。申告書問題を1つ解くのに1時間以上かかり、猛烈に焦りました。しかも質問が10回までしか出来ず、それ以上質問すれば1回500円かかります。無制限で質問が出来る通信講座にすればよかったと悔やみました!もともと算数が苦手(小6娘の算数の宿題を聞かれてもわからないレベル)だったので、他のみなさんより通関実務の壁は高かったと思います。
このままではマズイと思い、ネット検索で関税協会の2日間集中型実務対策オンライン講座の案内を発見。同時に通関士試験オンライン指導みこ会の存在も知り、どちらも金額は2万円台で、両方とも取る予算はないのでどちらにするか迷いました。土日2日間集中の実務講座は即効性がありそうでしたが、その2日で理解できなかったら後がありません。みこ会は入会した日から本試験の日までメンバーシップがあり過去問の詳しい解説もある。どの教材の内容でも回数無制限で質問ができるのもいいなと思い、7月という遅い時期でしたがみこ会に入りました。zoomの自習室やヨガがあるなど、通関士を目指す人たちのコミュニティがあるのも魅力でした。
【みこ会に入って】
みこ先生には、スタートが遅かったので今ある教材と過去問を中心にまわしていきましょうというアドバイスを受けました。みこ会の課税価格の決定テキストや会員限定の記事、過去問の解説は、すべて法律初学者にとってわかりやすい言葉で書かれており記憶が定着しやすかったです。過去問は実務12年分、通関業法と関税法は7年分、7割以上取れるようになるまでやりました。
みこ会の課税価格の決定テキストのおかげで、実務の輸出・輸入申告問題が格段に解きやすくなりましたが、貨物分類があまりにもわからなかったので、7月中旬にみこ先生もおすすめしていた、LECの貨物分類講座を単発で取りました。(みこ会とLECのタイアップキャンペーンで40% OFF) LECの伊藤先生はさすが皆が絶賛するベテラン講師。貨物分類がわかってくると、申告書問題で税番を選ぶスピードがぐっと速くなりました。フォーサイトの教材をメインで使いつつ、みこ会とLECの貨物分類講座で苦手な実務を補強していきました。みこ先生には調べてもわからない所を1日1回はメールで質問していたと思います。
【勉強方法】
平日は毎日お弁当持参で図書館の自習室に行き、開館から娘を学童に迎えに行く18時まで7~8時間みっちり勉強。もはや図書館に『出勤』しているかのようでした。図書館が休みの日はコメダ珈琲を図書館がわりに。午前中は3科目並行で問題集⇒間違えた箇所をテキストで復習、を繰り返し、午後は時間を計って実務の過去問を中心にやりました。娘がいる土日は1日娘と過ごし、残り1日は友達と遊んでもらい私は図書館に行っていました。
【模試】
1 関税協会(8月中旬)
東京・大阪しか会場がなかったので自宅受験でしたが、貿易資格情報局主催のオンライン模試会(無料)に参加し、自宅にいながら他の受験者と本番形式で緊張感の中で受験できました。結果は散々でE判定、実務は45点中12点しか取れませんでした。でもみこ先生が毎年E判定からでも合格する人は普通にたくさんいると言っていたので気にせず間違えた箇所の復習に力を入れました。
2 LEC(9月初旬)※みこ会とLECのタイアップキャンペーンで40% OFFで購入
1つぐらいは会場模試で本試験に慣れたかったので福岡のLECで受けました。実務は緊張のあまり問題文の説明や実行関税率表を落ち着いて読むことができず、時間も全く足りなくなり輸出申告問題は全問不正解。通関業法B判定、関税法C判定、通関実務D判定。実務は45点中わずか10点でした。
【直前期】
LEC模試での実務大失敗で、時間配分の大事さを痛感しました。本試験まで1か月を切っているのに実務が2割しか取れないのは致命傷です。実務の試験時間100分のうち、第1問 輸出申告、第2問 輸入申告以外の第3問~17問を最初の40分間で終わらせて、残りの60分を輸出、輸入申告に充てるという時間配分を決め、このやり方で毎日繰り返し過去問や問題集を演習しました。第3問~17問が40分以内に終わらなくてもいったん40分で切り上げ、第1問、第2問の輸出・輸入申告問題をやり、時間が余ったら終わっていない問題に戻りました。とにかく1番時間がかかり配点が大きい申告書2問に60分を死守するため、何度も何度もこの演習を繰り返しました。過去問は本番形式で毎回マークシート用紙に回答し、時間も実務の本試験がある13時台にするなど、なるべく本番に近い形で演習を重ねました。
また、申告書問題で少額合算が最後の欄になるとは限らないということをLECの模試で初めて知り、それ以降は順番で間違わないよう、必ず輸出、輸入申告書の問題文を読んだとき、少額を最後にするパターンなのか、少額かどうかに関わらず金額の大きい順に書くのかを大きくメモするようにしていました。
10月1日が本試験なのにようやく実務で安定して点数が取れるようになってきたのが9月の最終週ごろという、本当にギリギリまで安心できない状況でした。
【受験当日】
福岡会場はきれいな貸会議室で机も広々と使えたのでよかったです。休憩時間は緊張でテキストを読めなかったのでみこ会アプリを開いて解いていました。通関業法はまぁ大丈夫そうで、過去問レベルより難易度の高かった関税法のことはいったん忘れ、午後の通関実務に集中しました。あれだけ苦労した通関実務がスムーズに解けたのでほっと一安心でした。
【受験後】
自己採点で合格圏内だったので、貿易・物流業界での転職活動に力を入れました。企業としては資格があっても経験がない人より、資格がなくても経験がある人を採用したいだろうし、この年齢で業界未経験なので、面接で厳しいことを言われることは覚悟していました。ですが、面接を受けた国際物流の会社では、未経験で1発合格ということに関して「すばらしく勉強家ですね!」と言っていただき、12月からはその会社で働けることになりました。
【最後に】
いつも的確なアドバイスと秒の速さで質問の返信をくださったみこ先生に心より感謝申し上げます。みこ会界隈のXは読むだけで発信出来ずじまいでしたが、会員さんたちのポストを読むだけでもみんながんばっているんだなぁと励まされたり、じっじの話題に一緒に笑ったりしていました。おかげで最後までモチベーションを保つことができました。ありがとうございました!