余計なことは知らなくていい?

こんにちは。

試験勉強をしているとき、試験には直接必要なくとも気になってしまうことってでてきますよね。

とくに通関士試験のような法律試験は、それぞれの法律がある理由が必ず背後に存在するので、そういう法律ができた理由は何だろうと思ってしまうことがよくあります。
また、実務経験のある人は、実務上の知識や経験とリンクさせて考えることもあるため、その延長で試験での知識や解法を整理しようとすることもあります。

しかし、通関士試験では、その法律の制定された理由を理解しなければ解けないような問題は出ません。
また、とくに申告書を中心として、実務とも微妙に違うやり方を用いた方が得点しやすいところがあります。
そうだとすれば、試験に直接必要なことだけ覚えるのが一番の近道であり、それ以外のことは本来試験にとっては無駄なのです。
試験の得意な人と苦手な人を比べたとき、よくある違いのひとつがこの部分です。
得意な人は割り切って余計なことは知らないようにするのに対して、苦手な人は余計なことまで気になって調べたり覚えたりしてしまうため、余分な手間と時間がかかり後れをとるのです。
そのため、原則的には、直接必要のないことは余計なことと割り切って立ち入らないようにしましょう。

もっとも、直接は必要なくとも、それらを知ることによってより理解が深まったり、記憶がしやすくなったりするということはあります。
そのため、覚えることが増えて遠回りにみえても、結果的には近道だったと言えることもあるでしょう。
それはそれでひとつの有効な勉強方法ではあるので、否定はしません。
しかも、それで明らかに実力が伸びていっているのであれば、そのやり方はその人に合っているのですから変える必要はありません。

ただし、あくまで近道の一般的な原則は、余計なことは立ち入らないことだということは意識してください。
それでもやっぱり知っておいた方が自分には合うと思うならば、そこで初めて手を広げてみましょう。
また、今は直接必要のないことを覚えた方がうまくいっているとしても、試験の直前期になると全範囲の復習と総仕上げを同時にこなさなければならないので、そのときになって覚えることが増えすぎてしまいパンクしていまうというおそれもあります。
そのため、あれこれ立ち入って勉強を続けたとき、そのままのやり方で試験当日に合格の準備が整うのかを考えながらやるようにしてください。

試験勉強はよく山登りに例えられます。
山頂である合格へのルートはひとつではありませんが、一般的に見て近道のルートから検討するのが試験の鉄則です。
一般的には近道だけど、色々考えたときに自分にとっては別のルートの方がよさそうだと思えるときに初めて他のルートを選択するのがよいでしょう。

みーこ

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