頑張ったけれども惜しくも今回の合格を逃してしまった方、お疲れ様でした。次回の再チャレンジを決めているのであれば、次こそは合格しましょう!
また、受験を一度やめたけれど、やっぱり合格したいので再チャレンジを決めた方、未練があるのなら過去に決着をつけて前に進みましょう!
さて、二回目以降の受験生の方は、昨年度の自分の点数が残っていれば、それを元に今年度の勉強方針を決めることになります。
点数には、自分の実力が反映されているので、どこの勉強がどのくらい足りていないかが分析できます。
そのため、できれば科目ごとの点数よりも、設問ごとの点数が分かっていた方が、より詳細な分析につながるでしょう。
去年度の問題用紙や点数を書いたものはどこかいってしまったという方は、思い出せる範囲で思い出してください。
そして、十分点数がとれている科目や項目は、基本的にはいままでどおりの勉強方法で構いません。無理して変えても失敗するリスクがあるからです。
また、そういう科目はもう心配がないので、今年度はこれ以上新しい知識を入れたりするよりも、他の科目の勉強時間を増やしましょう。もし去年度より点数が下がったらと怖い気持ちもあるかもしれませんが、このまま苦手科目の対策を怠る方が不合格になる可能性は高いので、そこは思い切ってください 。
それから、リフレッシュしたい気持ちもあるかもしれませんが、わざわざ使ってた教科書や問題集をガラッと全部変えたり、新しい講座をとって一からやり直すのもおすすめしません。ちゃんと点がとれているところの勉強方法を変えると、リスクと手間が大きいからです。
しかし、点数がとれていないところは、なぜそうなったかの原因を細かく分析してピンポイントで突き止めてください。
勉強時間が足りなかったのなら増やす、勉強時間の問題ではない気がするなら方法を変えてみる、といった新たな対策が必要です。とくに基礎知識がしっかりしている人の場合は、少しの工夫で驚くほど簡単に伸びる可能性があります。
何年も受けていると、気が滅入ってしまい、自分には受からないんじゃないだろうかと不安になるかもしれません。そういうときは、思考も鈍くなってやけっぱちな行動に走りがちです。
しかし、不合格には必ず原因があるので、冷静に分析してその原因を潰していけば、必ず合格に近づくことはできます。
やけになっていい加減な勉強に走らずに、今の自分の実力を受け止めて戦略的に勉強しましょう。
この試験は、一、二回目で受かる人が多い試験だと聞きますが、それは大抵の試験はそうなのです。なぜなら、三回、四回あるいはそれ以上受ける人はもともとそんなに向いていないか、撤退する人が増えるかだからです。
けれども、一、二回目じゃなければ受かりにくいということはありません。試験や採点の条件は皆平等です。なので、御自身が不利な条件だというようには考えないでください。
受けると決めたなら、頭は冷静に、心は熱くして前だけを向きましょう!周りがあれこれ口出ししてきても、試験を受けることで迷惑はかけません。試験の合格に不必要なネガティブなコメントは聞き流してください。
そして、受かってしまえば、何回目であろうがみんな同じ通関士試験合格者です。卑屈になることはありません。
また、何年にもわたって同じ教材を使うのであれば、途中法改正が入っていることがあるのでそこに注意してください。